基本例題 4
遺伝子の独立と連鎖
リード
解説動画
ある植物がもつ3対の対立遺伝子 (A とa, B と b, C とc) について,
顕性ホモ接合の個体と潜性ホモ接合の個体を交配して, F, (雑種第1代) をつくっ
た。 この F を検定交雑したところ, 表のような結果が得られた。
表現型 [ABC]
[ABc]
分離比
7
2
[AbC]
[Abc]
[aBC]
[aBc]
[abC] [abc]
2
7
7
2
2
7
(1) 連鎖している遺伝子の組み合わせとして, 最も適当なものを次の(ア)~(ケ)のうち
から1つ選べ。
AとBのみ
(ア) A と B のみ
(エ) α とものみ
AABB C C
(イ)AとCのみ
(ウ)BとCのみ
の親から生じ
(オ) a とcのみ
(カ b c のみ
第1章 生物の進化 2
②
a
(キ) AとC, a とc
(ク) AとB, aとb
(ケ) B と C, b とc
(2) 連鎖している遺伝子間の組換え価を, 小数第1位を四捨五入して答えよ。
指針 (1) F, は, 顕性ホモ接合の個体(AABBCC) を潜性ホモ接合の個体(aabbcc) と交配して
生じた子, つまり, 検定交雑により生じた子なので, F, の表現型の分離比から,
各遺伝子が連鎖しているかどうかを判断できる。
[AB]: [Ab]: [aB]: [ab]=9:9:9:9=1:1:1:1→AとB(aとb)は独立
[AC]: [Ac]: [aC]: [ac]=9:9:9:9=1:1:1:1 →AとC(a とc)は独立
[BC] [Bc] [bC] [bc] = 14:4:4:14 = 7:2:2:7B と C(b と c) は連鎖
組換えを起こした配偶子の数
(2) 組換え価(%)
全配偶子の数
= 22.22...(%)
解答 (1) ケ (2) 22%
4 +4
x 100 =
x 100
14 + 4 + 4 + 14