第Ⅰ章
物質の変化
⑤塩の水溶液
(a) 水溶液の性質 塩を水に溶かすと, 種々の性質 (液性)を示す。
正塩のタイプ
水溶液の性質
強酸と強塩基の塩
強酸と弱塩基の塩
弱酸と強塩基の塩
弱酸と弱塩基の塩
中性
酸性
塩基性
中性に近い
例
NaCl, KNO3, Na2SO4
CuSO4, NHCI, (NH4)2SO4
Na2CO3, CH3COONa
CH3COONH4, (NH4)2CO3
酸性塩のうち、炭酸水素塩は塩基性 (加水分解:HCO3+H2O
示し、硫酸水素塩は酸性(電離:HSO4H++SO - ) を示す。
中
加水分解
しない
する
する
する
H2CO3+OH-)を
(b) 塩の加水分解 化学 弱酸や弱塩基の塩から生じたイオンが水と反応し、他の分子
やイオンを生じる反応。
〈例〉 CH3COONa(弱酸と強塩基の塩)
CH3COONa
CH3COO-+ Na+
CH3COO-+H2O CH3COOH+OH
〈例〉 NH4CI (強酸と弱塩基の塩)
→
NH4CI NH4++CI-
(電離)
(加水分解して塩基性)
(電離)
NH++H2O NH3 + H3O+ (加水分解して酸性)
注 強酸と強塩基からできた正塩は,加水分解せず, 水溶液は中性を示す。