タンパク質の溶液とタンパク質Bの溶液とを混ぜたところ、ペプチドC,D が生成した。
また,タンパク質の溶液を加熱してからタンパク質の溶液と混ぜた場合にも、ペプチド
C,D が生成したが、 (イ)
タンパク質Bの溶液を加熱してからタンパク質Aの溶液と混ぜた場合
には,ペプチド C,D は得られなかった。ペプチドCはキサントプロテイン反応陽性,ビウレッ
ト反応陰性であり、ペプチドDはキサントプロテイン反応陰性,ビウレット反応陽性であった。
さらに,ペプチド C とペプチドDの混合物を加水分解して得られたアミノ酸は,グリシン
(R=H), アラニン (R=CH3), フェニルアラニン (R=CH2C6H5), リシン (R= (CH2)4NH2),
システイン(R=CH2SH), グルタミン酸(R= (CH) COOH)の6種類であった。ただしアミノ
酸の一般式を H2N-CH-COOH とする。
R
問1 下線部(ア)の現象を起こす機能を有するタンパク質の名称を記せ。
問2 下線部(イ)でペプチド C, D が得られなかったのはタンパク質の何とよばれる現象にもと
づくのか。 その現象名を記せ。
問3 ペプチド C, Dはタンパク質 A, B のどれから生成したか。 記号で答えよ。
問4
ペプチドC,D のうちペプチド結合の数の多いものはどちらか。 記号で答えよ。
問5 ペプチドCに必ず含まれていると推定されるアミノ酸はどれか。 その名称を記せ。
問6 上記の6種のアミノ酸のうち, pH2 以下の強い酸性水溶液中においてイオン化してい
る基を最も多くもつアミノ酸はどれか。 その名称を記せ。