(b), (c)にあて
36.細胞内の酵素による酸化還元反応 ハトの胸筋に含まれる酸化還元酵素である
コハク酸脱水素酵素の活性を調べる実験をメチレンブルーを指示薬として行った。
実験には,図のガラス管を用いて,主室にハトの胸筋をリン酸緩衝液とともに破砕
実験1 実験2 実験 3 実験 4
主室 ハト胸筋を破砕した懸濁液(mL)
Do
0.02% メチレンブルー溶液(mL)
10%コハク酸ナトリウム溶液 (mL)
副室
10%マロン酸ナトリウム溶液(mL)
リン酸緩衝液 (mL)
0.5
1
0.5
2
0
0
1
1
1.5
0
0
副室
アスピレーターへ
と
Bu
3
主室
した懸濁液を入れ、 副室には表に示すように試薬を入れた。 アスピ
レーターを用いて器具内を脱気してから副室部分を回転して外気を
遮断した後,主室の抽出液と副室の試薬を混合した。 すべての実験において混合直後
の液の色は青色であった。このガラス管を37℃に保温して色の変化を観察した。 実験
と実験の結果は同一であり、時間とともにしだいに青色が薄くなり、10分で完全に
青色が消失した。 なお, マロン酸はコハク酸脱水素酵素の競争的阻害剤としてはたらく。
この実験に用いたガラス管を何というか。
(2) 実験1と同様の操作をガラス管内の脱気をせずに行うと,どのようになるか。
(3)実験3において, 青色が消失するまでの時間は実験1と比べてどのようになると推
測されるか。
(4) 実験4でも青色の消失が観察された。 このとき青色が消失するまでの時間は実験1
と比べてどのようになると推測されるか。
〔 16 北里大改〕