第8章
楕円の方程式
いろいろな曲線
平らな板の2か所に釘を打ち、その釘に伸び縮みしない糸の両端をくくりつ
けます。そして、図のように鉛筆で糸をピンと張り,それがたるまないように
動かしてみましょう. 鉛筆の先が描く図形は,下図のような円を押しつぶした
ような図形になります. この図形を楕円といいます。
これ
[PA+PBが一定
P
10
i
A
B
鉛筆の先をP. 釘の位置をA, B とすると,糸の長さ PA+PBは一定です.
つまり、楕円は「2点A, B からの距離の和が一定であるような点Pの軌跡」
ということになります。
このように
楕円の方程式を求めてみましょう。 そのために
正しく
と座標を設定し
A(-c, 0), B(c, 0) (c>0)
PA+PB=2a (a>0) ...... ①
一方で,求め
とします. この 「2α」 は, 2点A, B からの距離の和ですが
ある楕円の横幅とも一致します.それは,下右図のようにPがx軸上にきたとき
を考えてみるとわかります. このことにより、楕円の切片はちょうど
(±α,0) となります。
PA+PB=2@
Y
A
C B
X
-a A
PA+PB=2a
Ba
PA+PBは楕円の横幅となる