公共, 政治・経済
問3 生徒は,国際分業に基づく自由貿易のメリットについて復習するため,次の
表1・表2のようなモデルケースを用いて比較優位について考えることにした。
表中の数値は,二つの国 (A国, B国)で,財Pと財Qをそれぞれ1単位生産する
のに必要な労働力の数を, 10年前と現在に分けて示したものである。 ただし、
いずれの国,いずれの財の生産においても必要な生産要素は労働力のみとする。
後のメモは、表1・表2から読み取れる内容について書かれたものである。 メモ
ウに当てはまるものの組合せとして最も適当なものを, 後
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中の ア
の①~⑧のうちから一つ選べ。
表1
10年前
表2 現在
A国
B国
A国
B 国
財P
50人
100人
財P
30人
10人
財 Q
[100人)
40人
Q
60人
40人
メモ
二つの国がどちらの財の生産に比較優位をもつかは,機会費用の大小で決
まる。
例えば, 10年前のA国における, 財Q を1単位生産する場合の機会費用
を考えてみる。 この機会費用は、10年前のA国における, 財Qを1単位生
産するのに必要な労働力の数を, 財Pを1単位生産するのに必要な労働力の
ア となる。 10年前のB
数で割ることで求めることができ, その値は
国における, Q を1単位生産する場合の機会費用も求めたうえで、二つの
国の機会費用の大小を比べ, その値が小さい国が財Qの生産に比較優位をも
つ国ということになる。
以上のような考え方に基づき, 10年前と現在とを比べると, 財Pの生産
に比較優位をもつ国は10年前が イ であったのに対し,現在は
ウとなっていることが分かる。
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③