【六穴】次の文章は「王】
鼻や舌などの「感覚」で判断するとはなんと非科学的な、そんなことで大丈
夫なのか、もっと「科学的」でなければいけないのではないかと言われそうで
す。 科学的とは多くの場合、数字で表せるということです。具体的には、冷蔵
庫から取り出したかまぼこに書かれた日時をさすわけです。(衛セイ的な場
所で製造されてお店に出されていると信じ、安全性の目安として書かれてい
る期限を見て、その期間に食べるのがふだんのやり方です。それを科学的と称
しているけれど、これでよいのでしょうか。こうした判断のしかたは、私には、
自分で考えず科学という言葉に任せているだけに思えます。 「科学への盲信」
で成り立っているように思います。
もちろん、「感覚」だけではわからないことがたくさんあります。 科学を通
じて微生物による腐ハイや毒物の生成などの危ケン性を知り、それに対
処することは重要です。 しかし、賞味期限内であればキケンはなく、それを過
ぎたらキケンと、数字だけで決まるものではありません。科学的な知識があっ
たとしても、毎日の生活の中で、自分で病原菌や毒物を検出し、その食べ物が
キケンかどうかをチェックするわけではないのですから、科学による「保証」
の限界を知ることが大事です。
食べ物を自らの手で作ったり、採ったりしていた時代には、安全性につい
ては自分で責任を持つしかありませんでした。科学・科学技術のおかげで、よ
進歩した暮らしやすい生活ができるようになり、安全が保証された形で、食
べ物が手に入るようになったのはありがたいことです。でも、そこに期限を決
める数字が印刷されるようになると、それに振り回され、それに従うことが
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正しい暮らし方のようになってしまいまし。自分では全く学に虫して、