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A
A
[実験操作]
セロハン
②
① 生成したコロイド溶液に
レーザーポインターの
生成した
光をあてて観察する。
水酸化鉄(Ⅲ)・
コロイド溶液
実験 5 コロイドの性質
塩化鉄(Ⅲ)の水溶液を沸騰水に加えることにより, コロイド溶液が得ら
れる。 このコロイド溶液を使って, コロイドの性質を調べてみよう。
A 0.1 mol/L MgSO.aq
2mLを加える
2mLを加える
50+
Fra
セロハン内の液
を4mLずつ5本
溶液を加える
506
B 0.1 mol/L Na,SO aq
約20%
FeCl,aq 1mL
純水
C0.2mol/L NaClaq
沸騰させた
セロハン外の液を
2mLを加える
純水50mL
4mL ずっとる
リトマス紙で
液性を調べる
0.1mol/L
+
レーザーポインター
AgNO aq
を滴下する
の光を直接見ないようにする。
AgNOyaqを扱う際は、手袋をつけるなど
直接触れないようにする。
D1% ゼラチン溶液1mL
0.1 mol/L MgSO.aq
2mLを加える
E 1% ゼラチン溶液1mL
[実験結果例]
操作
0.1 mol/L Na2SO aq
+
2mLを加える
1章
コロイド溶液中にレーザー光線の光の道筋が観測される。
操作② A, B では赤褐色の沈殿を生成し, C D E では変化はみられない。
セロハン外の溶液では, リトマス紙の青色が赤色に変わり, AgNO 水
溶液を滴下すると白色沈殿が生成する。
Thinking Point
1. 操作の現象は何とよばれているか。 また, なぜこのような結果になったのか。
2. 操作②でA, Bでは沈殿を生じたのに、 なぜCでは沈殿を生じなかったのか。
操作でD,Eのようにコロイド溶液にゼラチンを加えておくと,沈殿が生
成しなかったのはなぜか。
探究1 〈仮説の設定> 約20% の FeCl 水溶液の1mLを50mLの純水に加えた
溶液について, 操作 1 のようにレーザーポインターの光を照射して光の筋を観察
しコロイド溶液と比較せよ。
参考 コロイドの歴史(金のコロイド)・
コロイドの概念はいつ頃確立されたのだろうか。
gall
物質の状態と平衡
4
沸騰
じゃないから
コロイドが
ほとんど観察されな
歴史
形成され
にくくな
013412
562
●ファラデーの金のコロイド コロイドの概念はグレアムに
よって19世紀後半に確立されたが, それ以前から硫黄や塩
化銀などの今でいうコロイド溶液の調製が行われており, そ
れらは,疑似溶液とよばれていた。
特に金のコロイドは, ステンドグラスを赤色に着色する目
的で, コロイドであることがわかる前から用いられていた。
電気分解の法則で有名なマイケル・ファラデーが,金塩の溶
液を還元して, 赤色の金のコロイド溶液をつくり, これが金
の微粒子によるものであると初めて説明した (1857年)。
ファラデーがつくった
金のコロイド溶液
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