B 中世ヨーロッパにおいては, キリスト教の影響が極めて大きく, 教会で用いら
れるラテン語は知識人層の学術語としてだけではなく, 共通語としての機能も
果たしていた。これと同じように、イスラーム世界においては、『コーラン』のこ
とばである。アラビア語がイスラーム世界の共通語となっており、各地の言語や
文化にも影響を及ぼしている。 異なる民族のもの同士であっても、キリスト教徒
であればラテン語を用い, イスラーム教徒であればアラビア語を用いることで意
思の疎通が可能であったのである。
問4 下線部⑩について, 1689年に結ばれたネルチンスク条約は,正文がラテン語
で書かれている。この条約締結にいたる交渉で清朝政府に協力し、ラテン語を
用いることができた人物として,最も適当なものはどれか。 次の①~④のうち
から一つ選べ。 4
① 色目人とよばれた西域諸国人
② 東方植民を行っていたドイツ騎士団員
③ カトリック布教を進めていたイエズス会の宣教師
北京に駐在していたイギリスの公使