発展例題15 緩衝液
問題156
0.10mol/Lの酢酸水溶液10.0mLに0.10mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液 5.0mL を
加えて,緩衝液をつくった。 この溶液のpHを小数第2位まで求めよ。 ただし, 酢酸の
電離定数を K=2.7×10-mol/L, logo2.7=0.43 とする。
■考え方
解答
-XP
緩衝液中でも,酢酸の電離平衡
が成り立つ。 混合水溶液中の酢
酸分子と酢酸イオンの濃度を求
め、 電離平衡の量的関係を調べ
ればよい。 このとき, 酢酸イオ
ンのモル濃度は, 中和で生じた
ものと酢酸の電離で生じたもの
との合計になる。これらの濃度
を次式へ代入して水素イオン濃
度を求め, pH を算出する。
残った CH3COOH のモル濃度は,(F)
0.10 ×
10.0
1000
mol -0.10×
5.0
1000
mol.
-=0.0333mol/L
(15.0/1000)L
(S)
0.10×
また,生じた CH3COONa のモル濃度は,
5.0
-mol
平
lom 01.0
1000
=0.0333mol/L
(15.0/1000)L
白
混合溶液中の [H+] を x[mol/L] とすると,
CH3COOH H+ + CH3COO
坪弥香の何
[H+][CH3COO-]
はじめ 0.0333
平衡時
0
0.0333
[mol/L]
a
0.0333-x
x
Ka=
0.0333+x
[mol/L]
①
= 153.
[CH3COOH]
[H+]=-
[CH3COOH]
× Ka 2
[CH3COO-]
xの値は小さいので, 0.0333-x=0.0333,0.0333+x=
0.0333 とみなすと, ②式から [H+] = K』 となるため,
pH=-logio [H+] = -log10 (2.7×10-5)=4.57
(S)