住まひたまへるさま、言はむ方なく唐めいたり。所のさま絵にかきたらむやうなるに、竹編める垣しわたして、石の階、松の柱、
(出す)SJSろ
(型5)あ2
かりぎ
おろそかなるものから、めづらかにをかし。山がつめきて、聴色の黄がちなるに、青鈍の狩衣·指貫、うちやつれて、ことさらに田舎」
J」
びてもてなしたまへるしも、いみじう、見るに笑まれてきよらなり。取り使ひたまへる調度も、かりそめにしなして、御座所もあらは
(注7)ねん ず
リャリペン
(注6)たん ぎ」
に見入れらる。碁双六の盤、調度、弾碁の具など、田舎わざにしなして、念舗の具、行ひ勤めたまひけりと見えたり。
あれ
物参れるなど、ことさら所につけ、興ありてしなしたり。海