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(I) 代謝に関する次の記述について間1~問3に答えなさい。なお, 同じ記号には同じものが入る。
代謝は大きく同化と異化に分けられる。同化は単純な物質から複雑な物質が合成され, エネルギーが
吸収されていく反応であり,異化は複雑な物質から単純な物質が生じ,エネルギーの放出がみられる反
応である。すべての生物において, エネルギーの出入りは ATP によって行われている。生物が備えて
いる ATP合成のしくみの1つに呼吸がある。呼吸は解糖系,クエン酸回路,電子伝達系という3つの
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過程からなる。
我々が摂取する炭水化物, 脂肪,タンパク質は呼吸の過程を経てエネルギーへと変換される。脂肪は
分解されるとモノグリセリドと| アになる。これらは体内に吸収され, 再び脂肪になるが, 最終的
にグリセリンと アに分解される。グリセリンは解糖系に,
ア|はクエン酸回路に入る。タン
パク質は分解されてイ
となり,アンモニアを遊離して,
となり,そのまま解糖系に入る。
ウ
となるとクエン酸回路にとりこ
まれる。一部の炭水化物は
エ
問1
ア~エに入るものはどれか。ア
5
* イ
6
* ウ
7
* エ
8
0 アミノ酸
ATP
3 デンプン
の トリグリセリド
5) エタノール
6 有機酸
の 脂肪酸
8 グルコース
9 グリコーゲン
問2 下線部aに関する正しい記述はどれか。 答えは<解答群>のなかから選びなさい。
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外界から二酸化炭素を取り入れ有機物を合成する働きを炭酸同化という。
深海に生息する硫黄細菌は, 硫化水素を利用して炭酸同化を行う。
C 窒素固定細菌がアンモニウムイオンからグルタミン酸などをつくる働きを窒素固定という。
A
B
問3 下線部bに関する正しい記述はどれか。 答えはく解答群>のなかから選びなさい。
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A 呼吸の反応は, 細胞質基質とミトコンドリアの外膜および内膜で起こり,グルコース1分子
から最大38分子の ATP を合成する。
B 乳酸発酵は乳酸菌によるチーズなどの製造に利用され, 1分子のグルコースから2分子の乳
酸と2分子の ATP を合成する。同じ反応は, 筋肉などの動物の組織内でもみられる。
C クエン酸回路では, a-ケトグルタル酸(Cg) からコハク酸(C)が出来る過程で, 1分子のグ
ルコースが分解された場合に2分子の ATP が合成される。
く解答群>
0 A
2 B
C
AとB
5 AとC
BとC
AとBとC