必 3. 進化のしくみ
生物は同種であっても、個体間にさまざまな形質の違いがある。 生息環境で有利な形
A
質を備えている個体は生き残り、その形質をもつ個体の割合は世代を経ると集団内で増え
ていく。 この過程が長く継続すると, 集団内の形質はしだいに淘汰されていくように思わ
れるが,B実際の集団では多様性が維持されている。 また, 突然の事件により個体数が激
減して集団が小さくなったとき, 生息環境で有利な形質であっても,その割合を大きく減
らすことがある。 突然の事件がなくとも、長い時代を経た後, 祖先にとって有利であっ
た形質が子孫では失われることもある。
D
問1 下線部Aについて (1) この形質は環境変異の1つといえるか。 理由を付して簡潔
に答えよ。 また, (2) ある形質が生存上有利にもかかわらず,世代を経て集団内で増え
ない場合,どのような要因が考えられるか。 簡潔に答えよ。
O
問2 下線部Bの要因として,新たな形質が集団内に生じることがある。 それにはどのよ
うな場合が考えられるか。簡潔に答えよ。
問3 下線部Cについて (1) このようなことが起こる理由を説明せよ。 また, (2) このよ
うにして生じる遺伝子頻度の変化を何とよぶか。
問4 下線部D について, (1) どのような要因が考えられるか。 簡潔に答えよ。 また, (2)
直接関係があるものを次の(a)~(f)から2つ選び, 記号で答えよ。
(a) 適応放散
(b) 生殖的隔離
(c) 相似器官
(d) 痕跡器官
(e)中立説
(f) 用不用説
円
[19 神奈川大]