専門的な話をどの程度まで含めるか迷いますが...
まず、人の血液の中には赤血球・白血球・血小板・血漿など色々な成分が含まれています。
役割を簡単に説明すると、赤血球は酸素と二酸化炭素を運搬し、白血球は体内に侵入した異物を除去し、血小板は傷口を塞ぎ、血漿は栄養や老廃物を運搬します。
血液型を考える上で重要なことは、抗原と抗体の仕組みです。
赤血球の表面には各々の血液型に対応した抗原と呼ばれる構造があり、血漿には各々の血液型と対をなす抗体と呼ばれる構造があります。
あくまで比喩表現ですが、例えば、抗原は「鍵」、抗体は「鍵穴の付いた爆弾」だと想像すれば分かり易いかもしれません。
うまく嵌ってしまう「鍵」と「鍵穴」が出会うと"爆発"してしまう訳です。
通常、血液型はこの「鍵」となる抗原によって分類されます。
Ａ抗原だけをもっている人はＡ型、Ｂ抗原だけをもっている人はＢ型、Ａ抗原もＢ抗原も両方もっている人はAB型、Ａ抗原もＢ抗原も両方もっていない人はＯ型です。
そして血漿中に、Ａ型の人はＢ抗体をもち、Ｂ型の人はＡ抗体をもち、AB型の人は抗体をもたず、Ｏ型の人はＡ抗体とＢ抗体の両方をもちます。
つまり、Ａ型の人にＢ型の血液を輸血したり、Ｏ型の人にAB型の血液を輸血したりすると、「鍵」と「鍵穴」が嵌ってしまい爆発(抗原抗体反応)が起こります。
その反応に伴い、赤血球は「仲間を呼んで密集形態を作る」コマンドを実行し、その結果、凝集と呼ばれる現象が起こります。
凝集によって血の塊が生じ、それが血管に詰まることによって、酸素や栄養が供給されなくなり、二酸化炭素や老廃物が蓄積し、または血管が破裂するなどして、致命的な事件に繋がると考えてください。
このような場合は、凝集だけではなく溶血という現象も起き、赤血球が壊れてしまうことも考えられます。
赤血球が壊れると、酸素を運ぶのが困難になりますから、これも体に悪影響を与えると分かるでしょう。
最後に、血液型の判別に関してですが、上で述べた抗原抗体反応を用いて判断します。
予め、各抗体を試験地に用意しておき、調べる対象の血液をそれに加えることで、どの抗体と反応し凝集を起こしたか観察できます。
凝集反応を示した抗体に対応する抗原の型が、その人の血液型だと分かる訳です。
だいぶ色々と細かい点は端折って説明しましたが、質問者さんの理解の助けになれば幸いです。
ありがとうございます！！
助かりました😌