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基本問題 初見
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論述医療
酸素解離曲線(2) スポー表 高地トレーニング前後での血液成分の変化
トレーニング
選手の中には高地トレーニ
100
80
60
40
20
' 0 20 40 60 80 100
酸素分圧[mmHg]
100
80
60
40
20
20 40 60 80 100
酸素分圧 [mmHg]
ングを行う選手がいる。 高地
トレーニングが血液成分に与
える影響を調べるために、こ
のトレーニングを行った選手
の血液を, 高地トレーニングの前後で比較してみた (上表)。 これらの血液成分のうち、
2,3-ジホスホグリセリン酸(DPG)は赤血球中に存在し, DPGがヘモグロビンと結
合すると, ヘモグロビンと酸素との結合力は弱まる。 表からわかるように, 高地トレー
ニング後では赤血球中のDPG濃度は著しく増加しており,実際に、このトレーニン
グを行った選手の血液内では DPGと結合したヘモグロビンが多くなっていた。
高地トレーニング後の血液では、赤血球中 DPG 濃度が増加していた。 下線部のよ
うな作用をもつDPG 濃度の増加は,肺でヘモグロビンに結合していた酸素のうち、
組織へ供給される酸素の割合を増加させた。このとき, トレーニング後の酸素解離曲
線はどのようなグラフになると考えられるか。 次の(ア)~(カ)のグラフの中から最も適切
□6
なものを選べ。 また, そのグラフを選択した理由を60字以内で答えよ。 ただし, ク
ラフでは, トレーニング前を実線で、トレーニング後を点線で示してあり,二酸化炭
素分圧やpH はどちらの場合も等しかったものとする。
(イ)
赤血球 (個/mm²)
白血球 (個/mm²)
血小板 (個/mm²)
赤血球中 DPG 濃度(mmol/L)
100
80
60
40
20
'0 20 40 60 80 100
酸素分圧 [mmHg]
100
(オ)
80
60
40
20
前
約450万
約 6000
約25万
4.2
酸素ヘモグロビン [%]
20 40 60 80 100
酸素分圧 [mmHg]
→解答 p.51~4
100
80
(ウ)
60
40
%
20
後
約600万
約 6000
約25万
7.0
(カ)
100
80
60
40
20
62
0₂
'0 20 40 60 80 100
酸素分圧 [mmHg]
れ
す
る
手
20 40 60 80 100
酸素分圧 [mmHg]
京都府立大)
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