成分だから,あらかじめ静脈に注射して,血しょう中の濃度が安定
B
の計算をしてみようよ。
してから濃度を測定するみたい。 イヌリンは高校でも習った通り, ろ温
はされるけれども再吸収を全くされない物質のことだよね。
表1
ミホが調べた血しょう中と尿中の成分濃度(mg/100mL)
成分
血しょう中の濃度
尿中の濃度
グルコース
100
0
タンパク質
7000
0
さdナトリウムイオン
32
35
イヌリン
100
12000
パラアミノ馬尿酸
2
1260
ナオヤ:グルコースとタンパク質が血しょう中には見られるけれども,尿中で
全く見られないのは, グルコースは
のに対して,タンパク質は
からだよね。じゃあ, ヒトの1分当たりの尿量を1 mL として,
ア
イ
濃縮率や単位時間当たりの原尿量を計算してみようか?
ミホ:うん。試しにイヌリンの濃縮率を求めると 120 (倍)だから, 原尿量は
mL/時間となるね。でも実際,腎臓に入ってきたすべての血しょ
うが糸球体でろ過されているのかな?
ナオヤ:どうだろう?さっき調べた携帯の画面には, 腎臓に入ってきた血しょう
量はパラアミノ馬尿酸を用いると計算できると書いてある。パラアミノ
馬尿酸の濃縮率を計算すると,イヌリンの濃縮率の約
倍になっ
エ
たよ。あれ,イヌリンよりも高い値になってしまった。
ミ
ホ:原尿が細尿管を通過するときにさらに周囲の毛細血管からパラアミノ時
尿酸が細尿管に流入して, 腎臓に流れ込んだ血しょうに含まれていたハ
の 10