レベルアップ問題
39 酵素反応のグラフ (3) グラフ 計算
コハク酸脱水素酵素の反応速度と,基質であるコハク酸の濃度との関係を明らかにす
るために、酵素濃度を一定に保ち、基質濃度を変化させて反応を調べたところ, 図1に
示すような曲線が得られた。 ここで、酵素反応速度 最大反応速度 Vmax, 基質
濃度 [S], ミカエリス定数 Km の間には, v=
Vmax [S]
Km+ [S]
という式が成り立つ。さらに,
横軸に基質濃度の逆数を, 縦軸に反応速度の逆数をとりグラフにしたところ、図2のよ
うな直線となった。 このグラフで, [S] を無限大 (∞),すなわち 1
→0にすること
[S]
で Vmaxが求まる。また,180にすることでKm が求まる。
反応速度
V
Vmax
2
| 最大反応速度 Vmax_
(注) ミカエリス定数 Km: 最大反応速度の 1/2のときの基質濃度
0 Km 基質濃度 [S]
B
ひ
1
[S]
図1 基質濃度と反応速度の関係 図2 基質濃度の逆数と反応速度の逆数の関係
A
1
V
0
問1 図2において, 直線と縦軸 横軸との交点AとBの座標を, それぞれ Vmax また
は Km の記号を用いて表せ。
(1) 2
問2 酵素濃度を半分にすると図2
の直線はどのように変わるか, 図
1
3 の ①~⑤の直線の中から1つ選
べ。
問3 コハク酸とよく似た構造のマ
ロン酸はコハク酸脱水素酵素の
活性部位と結合して, 酵素反応を
阻害する。 このような阻害作用を
もつ物質を一般に何と呼ぶか,そ
の名称を答えよ。
問4 この実験においてマロン酸を一定量加えると, 図2の直線はどのように変わるか,
(東京海洋大)
図3の①~⑤の直線の中から1つ選べ。
図3
マロン酸なし
(3)
(5)
[S]
第2章代
謝