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12当は
[リード D
(A)
47 体細胞分裂に関する次の文章を読み、以下の問いに答えよ。
24時間で1回の細胞分裂が完了する哺乳類
の細胞集団を、一つ一つの細胞がもつ DNA量
を測定することができる機器を用いて解析し
たところ、図(A)の測定結果を得た。 縦軸には
細胞数、横軸には DNA 相対量が示してある。
このグラフを解析すると, 全細胞数は3000 個
で,そのうち細胞当たりの DNA 相対量2の細
胞数は 2000個, DNA 相対量4の細胞数は500
個, DNA 相対量が2より多く4より少ない細胞数は500個であった。 これにより,
この細胞集団には1細胞当たり2~4の間のさまざまなDNA量をもった細胞が混在
していることがわかる。 この細胞集団に試薬Xを添加して24時間培養を行い,細胞
当たりの DNA 相対量を測定したところ, 図(B) の結果が得られた。
(1) DNA 相対量が4の細胞は、細胞周期のどの時期の細胞か。 次の中からすべて選べ。
(ア) G2期 (イ)S期 (ウ) G2期 (エ) 前期 (オ) 中期 (カ) 後期 (キ)期
(2) この培養細胞のS期に要する時間は何時間か。
(3) 図 (B)の結果をもとに, 試薬Xは細胞に対してどのような効果を与えたと考えられ
るか。 その説明文として適切なものを、次の(ア)~ (オ)から1つ選べ。
(ア) DNAを合成する反応を阻害した。
(イ) 細胞を死滅させた。
(エ) 細胞質分裂をさせなくした。
(ウ) 細胞から DNA を除去した。
(B)
D
試薬 x 添加
521
2
細胞当たりのDNA 相対量
(オ) DNAを合成する反応を何度もくり返させた。
(4) 図(A)の細胞集団に, 紡錘糸形成を阻害する薬剤を添加して24時間培養を行った後、
細胞当たりの DNA 相対量を測定すると,どのような結果が得られるか、図示し
て, そうなる理由を述べよ。
[17 兵庫県大改]
隠者 48 遺伝情報の発現に関する次の文章を読み、以下の問いに答えよ。
タンパク質が合成されるときには、 最初に DNAの塩基配列をもとにして(ア)
RNA がつくられる。 この過程のことを(イ)という。次に、このRNAの連続した
(ウ)つの塩基が1組となって、1つの(エ)を指定し, タンパク質が合成され
る。この過程は(オ)とよばれている。 このようにして合成されたタンパク質は,
生体の構造や機能において重要なはたらきをしている。
(1) 文章中の(ア)~ (オ)に適する語句や数字を記せ。
(2) ヒトのゲノムは、30億塩基対から構成されている。 また, タンパク質をコードし
ている遺伝子は2万個あるとされている。 DNAの一方の鎖だけが読み取られると
仮定し, タンパク質の平均分子量を90000, タンパク質を構成する(エ)1個
の平均分子量を120 としたとき, ゲノムの何%が遺伝子として利用されていると
考えられるか。 小数第1位まで求めよ。
(3) (オ)の過程にかかわる遺伝暗号を解読するため, 大腸菌をすりつぶして得た
抽出液に、以下の実験1~3のように人工的に合成したRNAを加えて, タンパ
ク質合成を行った。 この大腸菌の抽出液には、タンパク質合成に必要なmRNA以
外のすべてのものが含まれている。 以下の実験とその結果を読み, ヒスチジンお
よびリシンを指定するコドンを答えよ。
【実験1] AC の塩基配列をくり返す RNA を加えると, ヒスチジンとトレオニンが交
互に連結されたポリペプチド (多数のアミノ酸が連結した物質)が合成された。
[実験2] CAAの塩基配列をくり返す RNA を加えると, アスパラギンのみ, グルタ
ミンのみ, トレオニンのみからなる3種類のポリペプチドが合成された。
[実験3] ACAAの塩基配列をくり返す RNA を加えると, アスパラギン、グルタミ
ン, トレオニン、リシンの4種類のアミノ酸がある順で連結されたポリペプチト
[15 芝浦工大 改 20 北里大 改
が合成された。
49 ユスリカの幼虫の唾腺染色体について、 次の問いに答えよ。
唾腺染色体を観察すると、 多くの横じまが見られる。
また、ある横じまの部分だけが大きく膨らんだ, パフ
という部分も見られることがある。 この唾腺染色体を
メチルグリーン・ピロニン染色液で染色すると, 右図
のようになった。 なお, メチルグリーンは DNA を青
緑色に、ピロニンはRNAを赤桃色に染める。
(1) 横じまは何の位置に対応すると考えられるか。下の語群から1つ選べ。
(2) パフでは何が行われていると考えられるか。 下の語群から1つ選べ。
[語群] 遺伝子 (イ) ゲノム (ウ)複製 (エ) 転写 (オ) 翻訳
D
パフが赤桃色に染ま
横じまが青緑色に染ま
‒‒
50 次の各問いに答えよ。
(1) 1928年にグリフィス, 1944年にエイブリーらが発表した, 遺伝子の本体がDNA
[15 大分大改
であることを強く示唆した実験の概要とその結果を説明せよ。
(2) ハーシーとチェイスがバクテリオファージを大腸菌に感染させて増殖させた実験
[15 広島工大]
から得た結論について, 70字以内で答えよ。
(3) 体細胞は同じ遺伝情報をもっていながら異なる組織に分化する。 どのようにして
[15 東京電機大 ]
異なる組織に分化するのか。 簡単に説明せよ。
屋 (4) ガードンはアフリカツメガエルの核を壊した未受精卵にオタマジャクシの小腸細
胞から取り出した核を移植し, 成体を得ることに成功した。この研究でどのよう
[15 名古屋市大
なことが明らかにされたか。 30字以内で記述せよ。
国 (5) ヒトゲノムに含まれている遺伝子を解析すると, 人類にとってどのように役立つ
[17 東京学芸大 改]
ことがあるか。 80字以内で具体例を述べよ。
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