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B 酢酸エチルに希塩酸を作用させると. 塩酸が触媒として働き, 次の(1)のよう
に酢酸エチルは加水分解されて酢酸とエタノールが生じる。
CH3COOC2Hs + H2O → CH3COOH + C2H5OH
この反応では、酢酸エチルの量にくらべて水は多量に存在するので, 反応液中
の水の濃度は一定とみなすことができる。 また, 逆反応は無視できる。このと
き 酢酸エチルの加水分解速度を 〔mol (L.min)] とすると, は次の (2) 式のよ
うに酢酸エチルのモル濃度C (mol/L] の1乗に比例する。
11=kC
(2)式においては反応速度定数(速度定数) と呼ばれる。
この反応では、反応が進むにつれて酢酸が生成するため,その酢酸を水酸化ナ
トリウム水溶液で適定することにより加水分解速度を求めることができる。
反応時間 (min)
NaOH 水溶液の滴下量(mL]
三角フラスコに希塩酸と酢酸エチルを加えて反応液を調製し, 溶液が分離しな
くなるまで混合した。 三角フラスコ内の反応液中の酢酸エチルのモル濃度は
0.500mol/Lであった。 このときを反応時間0分とした。 ただちに溶液を
5.00mL取り出し, 純水 50.0mLとフェノールフタレイン溶液を入れたコニカル
ビーカーに加え. 0.100 mol/L水酸化ナトリウム水溶液で中和滴定を行った。 一
方.反応液の入った三角フラスコを速やかに35℃の恒温権に浸し 10分ごとに
5.00mLずつ取り出し, 同様の中和滴定を行った。 その結果、次の表1の測定値
が得られた。
表 1
0
(1)
20.00
10
(2)
21.75
20
23.25
問3 反応時間 10 ~ 20分間の酢酸エチルの平均の加水分解速度は何mol/(L.min)
か。 最も適当な数値を、次の①~⑥のうちから一つ選べ。
3 [mol/ (L.min)
① 1.5×10-2
④ 15×10-3
C=C10+C₂0
2
問4 反応時間10分のときの酢酸エチルのモル濃度を Co〔mol/L] とし,反応時
間20分のときの酢酸エチルのモル濃度を Co [mol/L] とすると. 反応時間
10~20分間の酢酸エチルの平均のモル濃度では、次の (3)式で表される。
4
① 1
66
② 3.0×10-2
⑤3.0×10-3
反応時間 10~20分間のこと C を用いると, (2) 式の反応速度定数k[/min]
はいくらか。 反応速度定数を有効数字2桁で次の形式で表すとき.
6 に当てはまる数字を. 下の①~⑩のうちから一つずつ選べ。
ただし、同じものを繰り返し選んでもよい。
4
5 x 10-16 / min
② 2
Ⓒ7
③ 4.5 × 10-2
⑥ 4.5 x 10-3
③ 3
88
44
99
(3)
⑤ 5
0 0