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Ioana がこのように述べた時の状況を押さえるべく, 下線部の2文に Iran into her one day at the college
bookstore, frozen in the aisle with all the pens and pencils. She was leaning limply against the shelf,
looking sick. 「ある日、大学の書店で彼女に出会った。 ペンや鉛筆の並ぶ通路で固まっていた。 彼女は棚にぐった
りともたれかかり、うんざりしているように見えた」 とある。 「アメリカでの生活がほんとうにいやになる」とは,
彼女がこのような状態の時を指すと考えられる。では何故このような状況になっているのか、 その理由は,その後
に続く文章 In my country, we had three kinds of pens. And many times there was a shortage no pens at
all. In America, there are more than fifty different kinds. Which one do I need for my biology class?
Which one for poetry? Do I want felt tip, ink, gel, cartridge, erasable? Ballpoint, razor point, roller
ball? One hour I am here reading labels."
「私の国では、ペンは3種類だった。 そして、 何度もペンが足りなくなったことがあった。 アメリカでは、50種類
以上ある。 生物の授業にはどれが必要? 詩を書くにはどれがいい? フェルトペン、 インク、 ゲル、カートリッジ、
消せるもの、 どれがいいのか。 ボールペン、 カミソリ、ローラーボール? ラベルを読むのに1時間かかったよ。」
とある。つまり、ペンの種類が多いため選ぶのに時間がかかり, 「1時間ものあいだラベルを読んでいる」からこの
ような状況になったと考えられる。 たとえば, Ioana は 「生物の授業にはどのペンが要るのだろう」と自問してい
る。 Ioana がこのように自問自答して時間をかけている理由は, 本文なかほどの "Yes, finally. But it's
impossible to know which is best. 「”はい、やっとです。 でも、 どれが一番いいのか、わからない。」 とある部
分に注目する。 Ioana の発言から分かるように, 彼女が最終段落でいうところの satisficing の戦略をとらず,
つまり十分なもので満足せずに, which is best 「最良のもの」を求めているからである。 以上より, 「最良のもの
を選択するのに時間がかかるから」 という要素が解答の核をなすこととなる。
この 「最良のものを選択するのに時間がかかるから」 という要素は, Ioana が先に説明する a student apartment
「学生アパート」 の例についても言える。 かつ, これは Ioana の Everything is so complicated. という発言より
も, 「アメリカでの生活がほんとうにいやになるとさがある」 と I が言う理由として具体的でかつ直接的な
ivunu