40 <COD測定〉お茶の水女子大学 | ★★★★☆ | 12分|実施日
河川などの水質汚染の主な原因として有機物が考えられる。 化学的酸素要求量
(COD) は水質汚染評価の基準であり,試料 1L当たりに含まれる有機物を酸化す
るために必要な酸素の質量〔mg]である。ある河川の COD を求めるために次の
Nom Jm001
操作① ~ ④ を順次行った。
操作①:試料 20.0 mL をフラスコにとり、水80mLと6mol/Lの硫酸10mL を加
え, 0.1mol/Lの硝酸銀水溶液数滴を添加し,振り混ぜた。
操作②:①のフラスコに 5.00 × 10™ mol/Lの過マンガン酸カリウム水溶液10.0mL
を加えて振り混ぜ,直ちに沸騰水浴中で30分間加熱した。このとき加
えた過マンガン酸カリウムの量は, 反応を完了させるために,試料水溶液
中の有機物の量に比べ, 過剰量であった。
操作 ③ :水浴からフラスコを取り出し, 1.25 ×10mol/Lのシュウ酸ナトリウム
(Na2C2O4) 水溶液10.0mLを加えて振り混ぜ, 操作 ② において未反応だっ
た過マンガン酸カリウムをすべて,過剰のシュウ酸ナトリウムで還元し
た。このとき,二酸化炭素の発生が認められた。
操作④ この溶液の温度を50~60℃とし, 5.00 x 103 mol/Lの過マンガン酸カ
リウム水溶液でわずかに赤い色がつくまで滴定したところ、 その滴定量は
B01
$2,01
2.09mLであった。
02.01
ISE
問
操作 ① で硝酸銀水溶液を添加する理由を記せ。
問2
操作 ③で起こった反応の化学反応式を記せ。
✓ 問3
操作 ② で,試料水溶液中に含まれる有機物と反応した過マンガン酸イオン
の物質量 〔mol] を求めよ。
■ 問4 前の文章にある COD の定義 (波線部) に基づいて, この河川のCOD を求
めよ。