物
吉
LO
しげもり
きよもり
平治の乱で死罪となるところを平清盛の長男重盛の取りなし
したに
京都東山鹿谷の山荘に仲間を集めて平家打倒を企てたものの発覚、捕らえられました
が
主語
ざんげん
さうら
大納言「まつたくさる事候はず。人の言にてぞ候ふらん。よくよく御尋ね
*
候へ」と申されければ、入道言はせもはてず、「人やある、人やある」と召されけれ
さいくわう
きだよ!
ば、貞能参りたり。「西光めが白状参らせよ」と仰せられければ、持つて参りたり。
これをとつて二三遍おし返しおし返し読み聞かせ、「あなにくや、このうへをば何
大納言
主語
と陳ずべき」とて、大納言の顔にさつと投げかけ、障子をちやうど立ててぞ出でら
*つねとを かねやす
その
なんばの
れける。人道なほ腹をすゑかねて、「経遠、兼康」と召せば、瀬尾太郎・難波次郎参
たり。「あの男とつて庭へ引き落とせ」とのたまへば、これらはさらな
もし奉
ごきしょく
らず。「小松殿の御気色いかが候はんずらん」と申しければ、入道相国大きに怒
しゅうこく
*だいふ
めい
って、「よしよし、おのれらは、内府が命をば重うして、入道が仰せをば軽うしける
主語 西尾不沢・道徳次郎は
ごさんなれ。その上は力及ばず」とのたまへば、この事悪しかりなんとや思ひけん、
二人の者ども立ち上がって、大納言を庭へ引き落とし奉る。
語句傍線部②・③の意味として最も
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