古文
高校生
解決済み

至急お願いします💦🙇‍♀️
高校1年古文です。

係り結びの反語で、梅や咲かむ。という文の意味は、梅がどうして咲くのだろうか、いや咲かないだろう。という意味ですが、これは、梅は何故咲くのか。いやそもそも咲かないだろう。という意味であってますか?

回答

✨ ベストアンサー ✨

ちょっと違います。
反語は、最終的に言いたい文章の意味を逆(NOT)にします。

梅や咲く の場合、元の文は
「梅は咲く」
ですよね。

これに反語をつけると、文章の意味が逆(英語でいうとNOTがつく)になりますから、最終的に言いたいことは
「梅は咲かない」
になります。

ただ、文章の字面的には「咲く」と言っていますから、訳す時にはこの間を埋めます。
埋め方にはルールがあって、
疑問 → 否定(NOT) → 言いたい文
です。

例:
どうして梅が咲くのだろうか。(疑問)
いや、(否定)
梅は咲かない。(本当に言いたい文)

この時の「どうして」は、本当に疑問に思っているわけではないです。あえて疑問にすることで、相手に問いかける形をとっています。
「宿題しないの?」と一緒です。宿題をするかどうか本当に疑問に思っているわけではなく、「宿題をしないといけない。それはわかってる?」と問いかけているわけです。

なお、今回の場合、文末に推量の助動詞「む」(〜だろう)がついていますから、文章の意味としては

どうして梅が咲く(と考えられる)のだろうか。
いや、
咲かないだろう。(推量)

のような意味になります。

なる

丁寧な解説ありがとうございます!

あくまで個人の解釈としてですが、
どうして梅が咲くんだろう。
いや、
咲かないだろう。
というように、語尾を「だろうか」にするとわかりにくいので、自分の中で考えるときは「だろう」にしてもいい感じですかね?🤔

あえて疑問にせずに、相手に問いかける形を取ると言っていますが、心の中で、自分自身に問いかけているような感じでもニュアンス的には同じですか?

また、もう少し詳しく説明していただけないでしょうか?💦

長文失礼しました🙇‍♀️

すいか

「あえて疑問にせずに、相手に問いかける形を取ると言っていますが、心の中で、自分自身に問いかけているような感じでもニュアンス的には同じですか?」

→異なります。
反語は、自分自身に問いかけたりはほぼしません。基本的に相手に問いかけます。

反語がいつ使われるかというと、相手に伝えたい事柄を強調したい時です。現代文でいえば「主張」のような意味になりますし、古文でいえば「こそ」や「ぞ」などの強調の意味になります。

反語についてネットで良い例文があったので紹介します。
「こんなことが許されていいのか」という文です。
日本語学びたての人なら、疑問に見える文章です。なぜなら疑問の「か」が文末にきているからです。
しかし、この文章は反語です。本当に許されていいのか疑問に思っているわけではありません。真に言いたいのは、「こんなことが許されてはいけない」ということでしょう。

なぜ反語を使うのかというと、「許されてはいけない」という平叙文(疑問がつかない普通の文)よりも、
「許されていいのか」という疑問文の形にするわけで、より強調させることができるからです。

なぜ強調させることができるのでしょうか。
一度疑問形で問うことによって、相手は自分の頭でその回答を考えます。
Aさん「許されていいのか?」
と問われれば、
私「たしかに、許されていいのだろうか…? いや、これは許されてはいけないことだ」
と、問われた人が勝手にその問いに頭で答えてくれます。

単に答えを教えるよりも、自分でその答えに行き着いた方が納得感が増します。その納得感を相手に得させるために、あえて疑問の形で問いてるわけです。
「宿題をした方がいい」というより、
「宿題しなくていいの?」と聞く方が圧を感じるでしょう。反語とはそういうものです。

「どうして梅が咲くんだろう。
いや、
咲かないだろう。
というように、語尾を「だろうか」にするとわかりにくいので、自分の中で考えるときは「だろう」にしてもいい感じですかね?🤔」

→自分で考えるだけ(答案には書かない)であれば、好きにしてもらって結構です。
しかし、「“だろうか”にするとわかりにくい」ということはあまり好ましい状態ではないと思います。

先程も述べましたが、反語の肝は疑問です。
あえて疑問の形をとることで、相手に問いかけて自分で回答を出させるのが反語です。

そのため、はじめの文章を“だろう”といった平叙文の形で考えてしまうと、問いかけができなくなってしまいます。「か」があることではじめて、相手への問いかけの意味が生まれます。
反語では、自分が疑問に思うわけではありません。
相手に疑問をもたせるのが反語です。

おそらく反語に普段ふれていないために慣れていないのだと思いますが、これは必ず慣れた方が良い表現です。
特に漢文では頻繁に出てきますので、問題を数解いて慣れた方が良いと思います。

なる

ネットから引用していただいた例、すごくわかりやすいです!
理解できました。
幾つもの質問に答えていただきありがとうございました🥰

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