11 古文用語になじむ
弾字読み
|漢字読み
| チ|
西6
2112 11
/年
南
|方位を「十二支」で表すときは、「辛」を北に当て、
30度ずつの問隔で右回りに割り当てていきます。時刻を
ターとっ回りにあっ に順次配置しま。
=)古文用語になじむ
会
ポイント 十二支、月の名前
時刻や方位を表すのに用いられる十二支は
現代でも生まれ年を言うのに用いられ、私たち
の生活にもなじみが深いものです。これは、中
国で十二宮(天体の位置を十二宮に指定したも
の)のそれぞれに動物の名を当てたことに由来
すると言われています。
*()-中(牛) . 寅 (虎) , 卵 (兎)
()- ロ (蛇) , 午 (馬) 米()
年(祭)-(鳥) 成(大) 支 (猪)
時刻や方位といった日常的な表現も今とは違う。古文用語を理解しよう
われ、ものの心を知れりしより、四十あまりの春秋をおくれるあひだに、世の
研世 Jうちに、
不思議を見ること、ややたぴたびになりぬ。いんじ安元三年四月 八日かとよ。
回 十ズロであったかな。
3n3トから
うで
風はげしく吹きて、静かならざりし夜、皮の時ばかり、都の巽より火いできて、
月の呼び方は、異名が広く用いられました。
「五月は今でも「さつき」という読みが残っ
ています。一月から順に異名を挙げてみましょ
火もとは、樋口富の小路とかや。吹き迷ふ風に、とかく移りゆくほどに、扇を
とかいうことだ。且向きが定まらないので、次々と火が移っていくうちに、
広げたるがごとく末広になりぬ。遠き家は煙にむせび近きあたりはひたすら超を一
炎から離れた家では煙にむせんで、近くの辺りではただただ炎が
地に吹きつけたり。空には灰を吹き立てたれ
地面に吹き付けられた。
きさらぎ @やよい
みなづき
空には灰を吹き上げたので、
Oうづき
Oふみづき」
9かんなづき @しもつき 四しわす
日の呼び方は、「ついたち」から「とおか」
までは、今と一緒ですが、十日以降は、たとえ
|ば、十二日は「十日あまり一
rü十日あまり三日」と言い、また「中」「末」
を使って、十三日を「中の三日」、二十四日を
ば、火の光に映じてあまねく紅なる中に、風
火事の明かりが反射して辺り一面が真っ赤な中へ、
回S
はづき
ながつき
に堪へず吹き切られたる焔、飛ふがごとくし
力に負けて
吹きちぎられた炎が、
飛ぶようにして
図
KI面
て一三町を越えつつ移りゆく。その中の人、
T町も 先に燃え移っていく。
リニ日」、二十三日は
現し心あらむや。あるいは煙にむせびて倒れ
ある人は一
伏し、あるいは焔にまぐれてたちまちに死ぬ。
岡
「末の四日」とも言いました。
文中の||部Cの「戊」は、昔の言い方で「時間」を表していま
す。その読みを答えなさい。また、今の時間で言えば、だいたい何
時頃のことですか。午前·午後を付けて答えなさい
日
1 文中の|部aの「四十」は年齢を表しています。「七十·八十」を
ななそじ、やそじ」と読むことを参考にして、「四十」の読み方を現
代仮名遣いで答えなさい。
時間
アドバイス *「イチ二·サン…」と数えるのは、中国から伝わった「音読み」。日本式に
は「ひ·ふ。み。ょ·いつ·む·なな·や:ここ·とお」と読み、「十」は古
く「そ」とも読んだ。「じ」は年齢を表す接尾語。「四十路」とも書く。
文中の
わしいものを、次の図から選び、符号で答えなさい。(口が都、上が北です)
部を読み、このときの火事の広がった方向としてふさ
す
A
2 文中の 部bの「四月」は昔の「月の異名」で「卯月」と書き、
「うづき」と読みます。では、四月以外の「月の異名」はどのような
ものでしょうか。次に順不同で並べました。一月から順に並べ直し
それぞれの読みを現代仮名遣いで答えなさい。
H
5 文中の
ー部@は「なに」が「どういう状況である」というのです
か。次の中から選び、符号で答えなさい
ア風が、先にいくほど風速を強めていること。
煙が、濃さを増し地をはうようになっていること
ウ火事が、次第に類焼範囲を広げていること。
アドバイス 「ごとく」という言葉は、今でも、「のように」の意で使われるこ
とがある。「末広がり」は先にいくに従って広がる意で、「扇」の異称として
[神無月 文月 弥生 水無月 皐月 師走 如月 葉月 長月
|| に
1|
H
レ0
シール
ピソンシ
ロソー
* に
く に
E
6文中の||部3の内容としてふさわしい説明を、次の中から選び
符号で答えなさい。
ア火事をそばで見ている人には、炎に巻き込まれている人の苦し
みなど分かるはずがない
火事の炎に巻き込まれた人は、正気でいられるはずがなく、生一
きた心地がしないだろう
ウ火事の原因を作った人は、炎に巻き込まれて死のうか」
どうしようか悩んでいるはずだ
アドバイスまずは「現し心」を古語辞典で調べてみよう。「夢うつつ」の「う
つつ」も語源を同じくする言葉で、「夢」と「うつつ(現)」は対店語。「う
つつ」は現実,正気の意。また、「あらむや」は「あるだろうか(いやある
まい)」の意で、このような表現を「反語」と呼ぶ。
+ ロ
+11E
アドバイス それぞれの月をどう呼ぶか、その呼び方はぜひ覚えておこう。
3 次の問いに答えなさい。
「鼠(ネズミ)」、。「虎(トラ)」、。「蛇(ヘビ)」にあたる「十二
支」を、それぞれ漢字で正しく書きなさい。
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