= ず
= や
G『疑問』の末尾は 「や」 ?
それとも「か」?
A『疑問』の副詞があれば「や」と読む
なん す レゾざルさラや
「何篇 不,去也」を、「なんすれぞさらざる」まで読み、最後を「や」と読むか、「か」と読むか
し悩む受験生は多い。文末の助字「也、平、哉」などがなければ読む必要もないので心配はいらな
- が、「疑問』の末尾の助字は「や」か、それとも「か」と読むべきか?ほとんどの参考書は一
+や
連体形·体言+か
としているが、これは完全な誤り。用例分析から抽出された本当の訓読原則は次のとおり。
現代語の「どうして」にあたる「なんすれぞ(何篇)」「いかんぞ(如何)」など、「な」と
Tい」から始まる「疑問」の副詞があれば、文末の助字は「や」と読む
『疑問』の副詞にあたる表現がなければ「か」と読む
なお、「や」と「か」の直前はいずれも連体形である。
連体形+や
連体形,体言土か
「や」と読む場合
なん す レゾ ざルさラや
何篇不,去 也(なんすれぞさらざるや) 〈孔子家語〉
「どうして」(何篇)があるので文末の助字「也」は「や」と読む。
「か」と読む場合
鳥人 謀而不,忠平 (ひとのためにはかりてちゅうならざるか) 〈論語〉
たSSASはかリテ
れちBnナラ か
唯一の例外→~や~や
ありやいなや
在不→ありやいなや……「や」はラ変動詞だけは終止形に接続。
なお、「終止形+や」の例である「ず+や」は『詠嘆』であるから、間違った参考書にまどわさ
れないようにしてくれ。
例亦不,悲乎
亦た 悲しから
ト
なんと悲しいことでは ない か