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28 第2編 物質の状態
46 〈分圧と蒸気圧〉
★★
水素2.0gが入った風船が5.0 × 10 Paの空気中に浮かんでいる。 風船の体積は外気
圧に応じて自由に変化し, 風船内の気体の圧力は常に外気圧と等しいものとする。ま
た, 水の飽和蒸気圧は, 27℃において 3.5 × 10' Pa, 67℃において 2.7 × 10' Paである。
気体はすべて理想気体とし、 水素の水への溶解は無視して, 有効数字2桁で答えよ。
(1) 温度が27℃のとき, 風船内の気体の体積は何Lか。 HO
(2) 温度27℃において, 風船内に 2.0molの水を入れた。 水素の分圧は何Paか。
(3) (2)の状態から温度が67℃まで上昇した。 風船内の気体の体積は何Lになるか。
(4) (3)の状態から周囲の外気圧が2.5 × 10 Paまで下がった。 このとき, 風船内の気
体の体積は何Lか。
(5) 熱気球は,それに作用する浮力が気球自体 (球皮, 付属品, 乗員等を含む) の重さW
と,気球内部の気体の重さの総和とつり合うとき, 大気中に浮いて静止できる。 計
算を簡単にするために, 空気の見かけの分子量を29 とする。 今、 0℃, 1.0 × 10 Pa
の大気中において,容積1000m²の熱気球によって重さW=100kgのものを浮揚さ
せるには,気球内部の空気の温度を何℃にすればよいか。 ただし,球皮,付属品,
乗員等に作用する浮力は無視し、気球内外の圧力差は無視してよい。(大阪大)