◆フェノール樹脂 アメリカのベークランドが発明した世界初 (1904年)
の合成樹脂をフェノール樹脂(ベークライト) という。 ホルムアルデヒド
phenol resin
Bakelite
に対するフェノールの付加反応と,続いて起こる縮合反応がくり返され
る付加縮合によってつくられる。
addition condensation
OH
+
付加反応
H H
H.
OH
OH
&
ノボラック (n<10)
触媒に酸を用いるとノボラック, 塩基を用いるとレゾールとよばれ
novolac
resol
る物質が生成し, 加熱などにより,それぞれ三次元網目構造ができる。
CH2
OH
CH2OH
OH
OH
LCH2OH
& CH SCHOMMES WERE SOL
CH₂OHH
縮合反応
CH 2
+
H2O
CH2OH
CH2OH
レゾール
(上記のような化合物の混合物)
硬化剤
加熱
OH
OH
SCH. CH.OH SCHOH
CH₂
加熱
CH2OH
OH OH
CH2
CH2
OH
CH 2
CH2 'CH2
OH
フェノール樹脂
OH
CH2
OH
(8)
フライパン用ふたの取っ手
① この反応では, o- またはか-の付加生成物ができやすく (p.327) 生成物は混合物となる。
② ノボラックの分子量は1000程度, レゾールの分子量は100~300程度である。
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5 章 高分子化合物
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