地理総合,地理探究
問3 ハルカさんたちは、日本でこれまで発生してきた自然災害には土砂災害も多
いことを知り, 1961(昭和36)年に大規模な土砂災害が発生した長野県南部
の大鹿村について調べ、次の資料3にまとめた。 また、後の図2と3は、資料
3をまとめる際に入手した地理院地図と写真である。 これらの資料を読み取っ
て述べた後の文章中の下線部力とキの正誤の組合せとして正しいものを,後の
①~④のうちから一つ選べ。 26
資料 3
地理総合, 地理探究
伝承碑?
.1066)
災害の様子と被災地の現在
長野県下伊那郡大鹿村では, 1961 (昭和36) 年6月の梅雨前線による豪雨
により各所で土石流や斜面崩壊が発生した。 図2や図3に示された地域では,
6月29日に斜面で大崩落が発生し, 大量の土砂が集落を襲い, 42名の人命が
失われて40戸の住宅が埋没, 30ha の田畑ががれきの山となった。 現在,被
災地は公園として整備され、 春の花見や夏の花火大会などが楽しめる行楽地と
なっているが,災害伝承碑が建てられることにより, かつて大きな災害があっ
たことを時代や世代がかわっても伝え続けている。
100m
地理院地図により作成。
図 3 現在の被災地の様子
大規模な斜面崩壊は,図 2, 図3中の中央を流れる河川の西側の斜面で発 ○
生した。崩落した土砂が形成した,キ標高750m付近の平坦地には公園が整備
されており、 公園から真上に崩壊地をのぞむ場所には、 自然災害伝承碑がある。
カ
キ
①正
②
④誤訳
③誤正
誤
JE
100m
地理院地図により作成。
図 2 被災当時の空中写真 (1961~69年)
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