現代文
高校生

急ぎです!!

村上春樹さんの「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」で、最後に少女が自分の物語を語り始めるという文があって授業で400字その続きを考えるらしくて。案だけでもいいので考えてくれませんか...!

⚠️冒頭部分が乗らなかったので載せます

夜中の汽笛について、
あるいは物語の効用について
村上春樹

 女の子が男の子に質問する。「あなたはどれくらい私のこと好き?」
 少年はしばらく考えてから、静かな声で、「夜中の汽車くらい。」と答える。
 少女は黙って話の続きを待つ。そこにはきっと何かお話があるに違いない。

よろしくお願いします🙏

「あるとき、 夜中にふと目が覚める。」 と彼は話 し始める。 「正確な時刻はわからない。 たぶん 二時か三時か、 そんなものだと思う。 でも何 時かというのはそれほど重要なことじゃない。 とにかくそれは真夜中で、僕はまったくのひと りぼっちで、まわりには誰もいない。 いいか い、 想像してみてほしい。 あたりは真っ暗で、 何も見えない。物音ひとつ聞こえない。時計 の針が時刻を刻む音だって聞こえない一時計は とまってしまったのかもしれないな。 そして僕 は突然、 自分が知っている誰からも、自分が 知っているどこの場所からも、信じられないく らい遠く隔てられ、 引き離されているんだと感 じる。 自分が、この広い世界の中で誰からも愛 されず、誰からも声をかけられず、 誰にも思い 出してもらえない存在になってしまっているこ とがわかる。 たとえ僕がそのまま消えてしまっ たとしても誰も気づかないだろう。 それはまる で厚い鉄の箱に詰められて、 深い海の底に沈め られたような気持ちなんだよ。 気圧のせいで心 臓が痛くて、そのままふたつにびりびりと張り 裂けてしまいそうな―そういう気持ちってわか るかな?」
少女はうなずく。 たぶんわかると思う。 少年は続ける。 「それはおそらく人間が生き ている中で経験するいちばん辛いことのひとつ なんだ。ほんとうにそのまま死んでしまいたい くらい悲しくて辛い気持ちだ。 いや、そうじゃ ない、死んでしまいたいというようなことじゃ なくて、そのまま放っておけば、 箱の中の空気 が薄くなって実際に死んでしまうはずだ。 それ はたとえなんかじゃない。 ほんとうのことなん だよ。 それが真夜中にひとりぼっちで、目を覚 ますことの意味なんだ。 それもわかる?」 I
少女はまた黙ってうなずく。 少年は少し間を 置く。 「でもそのときずっと遠くで汽笛の音が聞こえ る。それはほんとうに遠い汽笛なんだ。いった いどこに鉄道の線路なんかがあるのか、 僕にも わからない。それくらい遠くなんだ。 聞こえた か聞こえないかというくらいの音だ。でもそれ が汽車の汽笛であることは僕にはわかる。間違 いない。 僕は暗闇の中でじっと耳を澄ます。 そ してもう一度、その汽笛を耳にする。 それから 僕の心臓は痛むことをやめる。 時計の針は動き 始める。 鉄の箱は海面へ向けてゆっくり浮かび 上がっていく。 それはみんなその小さな汽笛の せいなんだね。 聞こえるか聞こえないか、 それ くらい微かな汽笛のせいなんだ。 そして僕はそ の汽笛と同じくらい君のことを愛している。」 そこで少年の短い物語は終わる。 今度は少女が 自分の物語を語り始める。
小説

回答

男の子に、じぶんのことをどのくらい好きか、と女の子は質問したわけですから、相手をどう思っているのかを書いたらいいんじゃないですか。
あるいはどうしてそんな質問をしたのか、が明かされてほしい気がします。

ホテルに泊まり夜中目覚めたときドアの下の隙間から明かりが見え誰かが来てくれたと思ったらその明かりが消え、夜が明けるまで一人苦しむという話が、プルーストという作家の冒頭に出てきますね。

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