第1章 物体の運動とエス
<発展例題 18 摩擦のある斜面と2物体の運動
図のように、傾きの角が30° のあらい斜面上
に質量mの物体Aを置き, これに軽い糸をつ
け, 軽くてなめらかな定滑車を通して質量 2m
のおもりBをつり下げたところ, A, B は動き
出した。 A が斜面を上昇するときの加速度の
大きさはいくらか。 Aと斜面との間の動摩擦
係数を
考え方
.
Aにはたらく力
分ける
斜面に平行な力
重力成分 mg sin 30°
動摩擦力 F'=
N
糸の張力 T
重力加速度の大きさをgとし, 斜面は固定されているものとする。
√√3
Aの運動方程式
斜面に垂直な力
重力成分 mg cos 30°
垂直抗力 N
・B: 2ma=2mg-T
① +② から,
代入
Aの力のつりあい
N = mg cos 30°
3ma=2mg-
1/12 mg/1/15.1mg
√3
√√3 2
3ma=mg よって,a=13239
30°
mgsin30%
F'=
30°
-N
解答 A,B の加速度の大きさをα, 糸の張力の大きさをTと
し,A,Bの運動の向きをそれぞれ正の向きとする。
運動方程式は
m
N A
・A:ma=T-mgsin30° 13 mg cos30°…① 斜面方向
=
√√3
鉛直方向
sin 30°
130°
mg
=.
11/212
cos 30°=-
√3
2
139
T
mg cos30°
2m
One Point > 物理独特の言い回し
・なめらかな(面)
⇒ 摩擦の無視できる (面)
・あらい(面)
⇒ 摩擦のある (面)
軽い(糸)
⇒ 質量の無視できる(糸)
・小球 (または小物体) ⇒大きさの無視できる球 (または物体)
補足
糸で結ばれた
じ大きさの
運動する。
糸の張力の
糸のどの部
(車
左の結果
T=2m(