584 8章 数学と人間の活動
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整数の分類
整数を文字で表すと, 整数のしくみがわかって、 今まで使っていた数の知らない一面が見
られることがあるよ。 数学の面白さの1つだね。
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3の倍数は3k(kは整数) とおけばいい。 “何かの数の3倍” ということだか
らね。
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「3の倍数“でない” 整数は、どうおけばいいのですか?」
3の倍数より2大きい整数は 3k+2 (kは整数)
3の倍数より大きい整数は3k+1 (kは整数)
とおけばいいね。
また,3の倍数より2大きい整数は“3の倍数より1小さい整数”ともいえ
るので3k-1 (kは整数)
さらに,3の倍数より大きい整数は,“3の倍数より2小さい整数”ともい
えるので3k-2 (kは整数)
とおいてもいい。 ちなみに, kが自然数のときは, 3k, 3k-13k-2とお
かなきゃいけないよ。
「2-7と同じ理屈ですね。」
その通り。 3k,3k+1, 3k+2 (kは自然数) とおいてしまったら, k=1, 2,
3, ・・と代入していくと
3kは, 3, 6, 9,
3k+1は, 4,7, 10, ....
3k+2は, 5,8, 11,
となって,1や2がどこにも入っていないことになるから変なんだ。
「いつも3k,3k-1, 3k-2とすればいいわけか。」
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4
そうい
例題8_
そ