143 <CODの測定〉 ★★コ
次の文章を読み、あとの各問いに答えよ。
化学的酸素要求量 (COD) とは、水中に存在する被酸化性物質, 主として有機物や
Fe や NO"などを一定の条件で酸化分解するとき, 消費される酸化剤の質量を,そ
れに相当する酸素(分子量 32.0)の質量で表したもので、水質汚染の状態を知る1つの
重要な指標とされている。
CODの単位は,試料水1Lあたりの酸素消費量 (mg) で表される。
(1) いま,濃度 54.0mg/L のグルコース (分子量180) の水溶液を試料水とする。グル
コースが完全に酸化分解されたとして,その化学反応式を示し, CODの理論値を
計算で求めよ。
(2) ある河川で採取した試料水200mLに希硫酸を加えて酸性とする。 ここへ,一定
過剰量の過マンガン酸カリウムを加えて30分間煮沸すると, 試料水中の被酸化性
物質は酸化され, 0.00500 mol/Lの過マンガン酸カリウム水溶液 4.85mL が消費され
た。また,200mLの精製水についても同じ方法で試験(空試験という)したところ,
0.05mLが消費された。 以上のことから, この試料水のCODの実測値を計算せよ。
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