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19 ステップ1 紀行
ステップ 18
ステップ1
00
いひづか
しろいし
約
みち
かじま
①⑦ 蚤や蚊にくわれた跡
20
②
(注8)
③とうのちゅうじやうさねかた
(注9) みのわ
【6点】
どぎ
404
読解句に込められた芭蕉の思いを読み取ろう
文法 俳諧の常識
2330
こり
3 覇
^3+2
【8点】
【8点】
まつおばしょう
松尾芭蕉
『おくのほそ道』
その夜飯塚にとまる。 温泉あれば湯に入りて宿を借るに、土座に筵を敷きて、あやしき貧家な
(注1)
(注2)
り。灯もなければ、ゐろりのかげに寝所をまうけて伏す。 夜に入りて雷鳴り、雨しきりに降り
て、伏せる上より漏り、蚤蚊にせせられて眠らず。持病さへおこりて、消え入るばかりになん。
短夜の空もやうやう明くれば、また旅立ちぬ。なほ夜のなごり心すすまず、 馬借りて桑折の駅に
5 出づる。はるかなる行く末をかかへて、かかる病おぼつかなしと言へど、旅辺土の行脚、捨身
無常の観念、道路に死なん、これ天の命なりと、気力いささかとり直し、路縦横に踏んで伊達の
(注4)
あんぎや
しゃしん
(注3) きりょへんど。。
(注5) だて
大木戸を越す
(注7)
鐙摺・白石の城を過ぎ、笠島の郡に入れば、藤中将実方の塚はいづくのほどならんと人に問へ
(注6) みずり
(注10)
ば、「これよりはるか右に見ゆる山際の里を蓑輪・笠島と言ひ、道祖神の社、 かたみの薄今にあ
m 。」と教ふ。
ご ろの五月雨に道いとあしく、身疲れ侍れば、よそながらながめやりて過ぐる
に、蓑輪・笠島も五月雨の折にふれたりと、
こ
の
笠島はいづこ五月のぬかり道
(注)1 飯塚|福島市の北東、現在の飯坂温泉。
2
桑折の駅
福島県伊達
郡桑折町にあった宿駅。
旅辺土の行脚
へんぴな土地への行脚の旅。
4 捨身無常の観念
世を捨て何事も無常と心得る覚悟。
の関所。 また、勇み立つ意の「だて」のニュアンスも含んでいる。
伊達(福島県伊達郡国見町)
5 伊達の大木戸
摺・白石の城―どちらも宮城県白石市にある旧跡。 7 笠島の郡宮城県名取市愛島笠島あたりか。
6
8 藤中将実方 平安中期の歌人、藤原実方。 和歌の名手として知られたが、 陸奥守に左遷された。 陸奥下向
の際、笠島道祖神の前を下馬せずに通ったため、神罰が下って死んだとされる。
9 蓑輪地名。 笠島の北。
をとどめ置きて枯野の薄
10 かたみの薄
西行が陸奥を旅した際、 実方の塚の前で、「朽ちもせぬその
形見にぞ見る」(「山家集」)と詠んだ。
かしま
問一
語句 二重傍線部⑥⑥の意味を終止形で書け。
問五内容 傍線部 ⑨について、 なぜ「蓑輪・笠島」が
【各3点】
「五月雨の折」に似合っているのか。 二十五字以内
で説明せよ。
O
問二 解釈 傍線部①②の解釈として最も適切なも
のを、それぞれ次から選べ。
【各4点】
⑦ 夏の夜のけだるさの名残
M 宿の主人と別れを惜しむこと
問六 「笠島は…」の句について、次の問いに答えよ。
雨が降り続いていること
寝不足や持病の苦痛の名残
10修辞 季語を抜き出して書け。また、季語の
表す季節も答えよ。
⑦ 道を思うままに踏みしめて
【各4点】
M 道に迷って右往左往して
②⑦ でこぼこ道をさまよい歩いて
おぼつかない足どりで
(例) あちこち寄り道をして
2読解 この句に込められた芭蕉の気持ちとし
最も適切なものを、次から選べ。
間三内容 本文の前段(7行目まで)において、芭蕉
のこれから先の旅に対する覚悟が述べられている
部分を、三十字以内で抜き出して書け。 【6点】
⑦ 雨に煙る笠島の景色を、遠くから眺めるこ
とができて感慨無量だという気持ち。
M ぬかり道のせいで、実方の塚までの道のり
がとてもつらかったという気持ち。
⑦ 実方の塚を訪れたかったが、 遠くから眺め
ることしかできず残念だという気持ち。
せっかく実方の塚まで来たのに、ひどい雨
で景色が見えず無念だという気持ち。
問四解釈 傍線部③を現代語訳せよ。
道がよくわからず、 実方の塚に無事にたど
り着けるか不安だという気持ち。
2、 笠島の郡に入る
(目的)
分
B
| (2)
B
【各2点】
(6) (3) 4.
【1点】
内容を確認しよう
本文中の語句を補おう
00*80
1、飯塚(飯坂)に泊まる
(夜) ひどい宿・
まで起こる
(翌朝) 心すすまず・おぼつかなし
旅辺土の行脚
捨身無常の観念
気力いささかとり直(す)
いづくのほどならん」
(悪路) (疲労)
よそながらながめやりて過ぐる
知識を確認しよう
[重要古語
空欄に本文中の意味を書け。
4 やうやう) 詞
①次第にだんだん
② 次の傍線部の意味を書け。
【1点】
○嵯峨野の花
〔盛リヲ]過ぎて、〔狭衣〕
、やうやう
文法の問題(俳諧の常識)
3③ 次に挙げた季語の表す季節を、それぞれ書
【各1点】
菊
2梅
③
小
44 風薫る
1 天河
⑥ 元日
④ 次の句について、次の問いに答えよ。
A ほととぎすなくなくとぶぞはし
( あつめ句〕
B宿かりて名をなのらするしぐれかな
[続猿蓑)
1、 切れ字を抜き出して書け。
【各1点】
2、季語を抜き出して書け。また、その季語
が表す季節も答えよ。
【1点×4】
知識の復習をしよう
助動詞④7
せよ。
① 次の傍線部を、例にならって文法的に説明
【2点】
例見ず。 マ行上一段活用動詞「見る」の未然
形+打消の助動詞「ず」の終止形
○伏せる上より漏り、
( 3行目)