接続
文法
の文章を読み、あとの問いに答えよ。
おなじ心ならん人としめやかに物語して、 をかしきことも、世のはかな
(自分と同じような心の人と
ちょっとした
なぐさ
きことも、うらなく言ひ慰まんこそうれしかるべきに、さる人あるまじけ
打ち解けて話して心が慰められたとしたら
たが
a~
れば、つゆ違はざらんと向かひゐたらんは、ひとりある心地やせん。
(相手に)少しもそむかないように
いないだろうから
互ひに言はんほどのことをば、「げに」と聞くかひあるものから、いささ
言おうとするほどのことは
なるほど
聞く価値があるものの
か違ふ所もあらん人こそ、「我はさやは思ふ」など争ひ憎み、「さるから、さ
そうだから
少し
5
そう
ぞ」ともうち語らはば、つれづれ慰まめと思へど、げには、少しかこつかたも、
なのだ
退屈も慰められるだろう
実際には
不平を言うところも
ひと
おほか
真実の
我と等しからざらe 人は、大方のよしなしごと言はんほどこそあら
とりとめのないことを話している間はよいだろうが
まめやかの心の友には、はるかに隔たる所のありぬべきぞ、わびしきや。