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オでは、
思したた / せ / たまへ / る
のように分けることができます。

「思したた」は、尊敬の本動詞、タ行四段「思したつ」の未然形です。
「せ」は使役尊敬の助動詞の「す」の連用形です。(「す」は未然形接続です。)
「たまへ」は尊敬の補助動詞、ハ行四段「たまふ」の已然形です。
「る」は完了の助動詞「り」の連体形です。(サ変の未然形、四段の已然形に接続)

「せ+たまふ」のようになった場合、
「たまふ」は尊敬の補助動詞になります。
(四段活用の「たまふ」は尊敬です。)

助動詞「せ」が尊敬であるなら、
「せ+たまふ」で最高敬語(二重尊敬)となります

これは、「ア」も同様のことが言えますね。

余談にはなりますが、
「ウ」の「たまへ」は、下二段活用なので、謙譲語であるということがすぐに分かります。
どうして下二段活用であるかが分かるのかというと、
直後にある「らる」が未然形接続の助動詞だからです。
未然形の時に「たまへ」となるのは、
へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ
となる下二段活用しかないからです。下二段活用の「たまふ」は謙譲語なので、これを見た瞬間に、ア、イ、エ、オの選択肢は考える必要がなくなります。「接続を覚える」ということは後々重要になってくるのです。

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