発展例題13 酸化還元滴定
0.252gのシュウ酸の結晶 (COOH)2・2H2O を水に溶かして,
正確に 100mLの溶液を
調製し, その中から 25.0mLを正確にとり、 希硫酸で酸性にした。 これを温めながら
濃度不明の過マンガン酸カリウム水溶液を少量ずつ加えていくと, 20.0mL加えたと
・
D
ころで, 反応が完了した。 KS
MnO4- +8H++5e- → Mn²+ +4H2O
(COOH)2
2CO2+2H++2e-
(1) 下線部 ① ② の操作で用いられる器具の名称を記せ。
下線部③で, 反応がちょうど完了した点をどのように決めるか。
(3) この過マンガン酸カリウム水溶液の濃度は何mol/Lか。
考え方
(2) (COOH)2が残って
いる間は, MnO4-が
Mn²+ となるため、 ほぼ
無色になる。
(3) 滴定の終点では, 次
の関係が成り立つ。
酸化剤が受け取った電子
の物質量=還元剤が放出
した電子の物質量
問題 185186
解答
(1) ① メスフラスコ ② ホールピペット
(2) 滴下した過マンガン酸カリウム水溶液の赤紫色が 消え
ずに残る点を終点とする。
1.081
(3) 1mol の MnO4-は5molの電子を受け取り, 1molの
20.0
1000
(COOH)2は2mol の電子を放出する。 KMnO4水溶液の濃度
を x [mol/L] とすると, (COOH)2・2H2O=126g/mol から,
LX5=
x [mol/L) x
x=1.00×10-2mol/L
0.252
126
mol×
.ex
25.0
100
×2
K** 181