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条件の基本 現実か仮定か
英文を書くときには、現実か仮定かの識別が重要だ。 日本語ではこの識別があいま
いなので、英作文では間違えやすいポイントと言える。 動詞の形に注意しよう。
USA
もし~なら: この先に起こり得るかもしれない(と話者が考える)場合 If S' +現在形, S will V.
もし明日雨が降れば、その試合は延期となります。
If it rains tomorrow, the game will be postponed.
誤り If it x will rain tomorrow, the game will be postponed.
「もし~なら」 といっても必ず仮定法を使うわけではない。 文脈から可能性の有無を判断して訳
す必要がある。「女性なら今日のメニューは全品半額です」と店頭にあれば仮定法ではないが、
「もし僕が女性ならば今日のメニューは全品半額なのに」 は仮定法が妥当。
「家に帰ったら」 のように確実に起こる場合にはifではなくて whenを用いる。
When I get home, Ⅰ usually go straight to my room./
「帰宅したら、たいてい自分の部屋に直行する」
例
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もし~なら (この先に) 起こり得ない(と話者が考える)場合
If S' + 過去形, S would could/might V.
うちの犬が話したら、 私たちは会話を楽しむだろう。
If our dog spoke, we would enjoy talking with him.
誤り If our dog x speaks, we × will enjoy talking with him.
)) 74
節のない仮定法の文もある。
例 It would be dangerous to swim here. 「ここで泳ぐのは危険だろう」
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)) 76
仮定法では主節に would / could / mightを主に使うが、意味に応じた選択が必要。 たとえば
might は「~かもしれない」 という意味なので, 「水がなければ人類は生きられない」 という場合
に使うと 「生きられないかもしれない」となり, 「生きられる」 可能性も示唆されてしまう。
とする。
→ 「もし~できるなら」 の場合は, If S' could V',
例 If I could speak French, I would interpret for you.
「フランス語が話せるのだったら通訳をしてあげるのだが」
)) 77
)) 78.
その他の表現
「仮に〜すれば」 If S' were to (V'), S would / could / might V 仮想世界を提示して「も
し仮に」 という場合に使用する。
例 If you were to win first prize in the lottery, what would you do with the money
「もし宝くじで一等が当たったら,そのお金で何をしますか」
)) 79
「昔~していたら・・・だったのに」 <If S' + had+Vp.p., S would / could / might have Vp.p.〉:
条件部分も主節も「昔」のことを表す。
[例
had known that you would come, would have stayed home/
「もし君が来ることがわかっていたら、家にいたのに」
●「昔~していたら,今ごろ・・・なのに」 <if S' + had + V' p.p. S would / could/might V.〉:
条件部分が「昔」のことで,主節が「今」のことを表す。
例 If I had been born in the U.S., what would my life be like now?
「もしアメリカに生まれていたら、今ごろどんな暮らしをしているのだろうか」
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) 81
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正
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I
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(5