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2. 遺伝子とその働き 本 47
29 DNAと核の比率 DNAの相補的2本鎖は, 10塩基対ごとに1周する周期でらせん
構造をとる。 らせん1回転あたりのらせん軸の長さは3.4nm (1nm=10m), らせん
の直径は2nm である。 ヒトの体細胞の核には46本の染色体があり、これらをすべてつ
なぎ合わせて60億 (6×10%) 個の塩基対のDNAが収納されているとした場合, 次の問い
に答えよ。
(1) ヒト体細胞の核を直径10μm (1μm=10m) の球とみなした場合,核1個あたり
のDNA全体の長さを核の直径と比較すると,その比率は何倍になるか。 最も適する数
値を、次のア~カから1つ選び記号を書け。
ア.1×105
ウ.1 x 1010
イ. 1 × 108
エ.2×105
オ.2×108
力.2×1010
(2)(1)の条件で,DNA を直径2mmの円柱とみなした場合、核に対する DNA 全体の体
比は何倍になるか。最も適する数値を,次のア~カから1つ選び記号を書け。
ア. 1×10-3
イ. 1×10-2
ウ.3×10-3
エ.3×10-2
オ.5×10-3
力.5×10-2
(18東京理科大)
¥30遺伝物質の発見 思考力 次の文を読み, 下の問いに答えよ。
肺炎球菌 (肺炎双球菌)には、病原性のないR型菌と, 病原性のあるS型菌の2種類が
ある。肺炎球菌を用いて, グリフィスは実験1と2を エイプリーらは実験3~5を行った。
【実験1】 加熱殺菌したS型菌をマウスに注射したところ, マウスは発病しなかった。
【実験2】 加熱殺菌したS型菌と生きたR型菌を混合してマウスに注射したところ, マ
ウスは発病した。
【実験3】 S型菌をすりつぶしてつくった抽出液を単独で培養してもS型菌やR 型菌は
現れなかったが, 生きたR型菌を混合して培養すると, S型菌とR型菌が現れた。
【実験4】 S型菌をすりつぶしてつくった抽出液をタンパク質分解酵素で処理した後,生
きたR型菌と混合して培養すると, S型菌と R 型菌が現れた。
【実験5】 S型菌をすりつぶしてつくった抽出液をDNA分解酵素で処理した後、生きた
R型菌と混合して培養すると, R 型菌のみ現れた。
O AMG
(1)実験2に関する記述として最も適するものを次のア~エから選び、記号を書け。
ア. S型菌は加熱によって, 病原性が強まる。
イ. 生きたR型菌によって, 死んだS型菌が生き返った。
ウ.S型菌は加熱によって, R型菌になる。
工、生きたR型菌が死んだS型菌によって,形質転換した。
(2) 実験3~5に関する記述として最も適するものを次のア~エから選び、記号を書け。
ア S型菌の抽出液中のタンパク質の作用で, R型菌からS型菌が生じる。
イ. S型菌に加えたタンパク質分解酵素によってR型菌からS型菌が生じる。
ウ. S型菌の抽出液中のDNA の作用で, R 型菌からS型菌が生じる。
I. S型菌に加えた DNA 分解酵素によってR型菌からS型菌が生じる。
アル
1-3 (18 東北工業大改)