114 第2編■熱と気体
239,240 解説動画
基本例題 43 気体の状態方程式
なめらかに動く質量 M [kg] のピストンをそなえた底面積 S [m²] の円筒
形の容器に, 1molの理想気体が入っている。 重力加速度の大きさをg[m/s〕, 大
気圧をpo [Pa], 気体定数をR [J/(mol・K)] とする。
(1) 気体の温度が To [K] のとき, 容器の底からピストンまでの高さ
はいくらか。
(2)加熱して気体の温度を To [K] から T [K] にした。 気体の体積の
増加 ⊿Vはいくらか。
指針 ピストンが自由に移動できるから,気体の圧力は一定である。
解答 (1) 気体の圧力を [Pa] とすると 力
のつりあいより
ps-pos-Mg=0
pS = pos+Mg
「DV=nRT」 より
p(Slo)=RTo
①式を代入して
(pos+Mg)lo=RT。
RT。
poS+Mg
よって Z=
[m〕
(2) 加熱の前後で 「pV=nRT」 を立てて
前: p(St) = RT
後: p (Slo+⊿V)=RT
③② 式より
p4V=R(T-To)
AV=
R(T-To) T
RST-T)
AS
Pos
基本問題
232 気体の圧力 断面積 1.0cm²の円筒形の注射器
に空気を入れ,先端部をふさぐ。ピストンを20Nの力で
押すと内部の圧力は何Paになるか。 ただし大気圧を
1.0 × 105 Pa とする。
Mg
To
Po
1mol
底面積 S
PS
質量
M
Posh
Mg
T
RS(T-To)
[m³]
pS+Mg
[参考] 圧力が一定のとき、 体積の変化量 AV
と温度の変化量4Tの間には,
「AV=nRAT」の関係がある。 この関
係を用いて解いてもよい。
233 ボイルの法則 圧力 2.0×10 Pa, 温度 27℃, 体積 3.0×10m²の気体がある
温度を一定に保って圧力を1.0×105Paにすると,体積Vは何m²になるか