10 長さがで質量Mの一様な棒ABのA端
を鉛直な粗い壁面に押し当て, B端を糸で結
び糸の他端をC点に固定する。 B端に質
量Mのおもり M をつり下げた状態で, 棒
はA点で壁に垂直になっている。 糸 BC と
棒AB のなす角度は30° であり,重力加速度
をg とする。
A点のまわりの力のモーメントのつり合いより, 糸の張力は (1)
である。 また, A点での垂直抗力は (2) であり, 静止摩擦力は (3)
である。
糸
30°
B
M
Mをつり下げる位置をB点からAの方にゆっくり移動していくと,
MがB点からx離れたPの位置に来たとき棒のA端が滑り始めた。 壁
面と棒の間の静止摩擦係数をμ, 壁面の垂直抗力をN とすると, 棒が
滑り出す直前では, 棒のB点のまわりでの力のモーメントのつり合い
の式は,M,N,1, x, 9, μを用いて表すと 1/12Mgl+ (4) = 0
となる。 この式と水平方向での力のつり合いから、糸の張力はM, 1,
x, g, μ を用いて (5) と表される。 そして, PB間の距離xは1,μ
を用いて表すと(6) である。
(芝浦工大+東海大)