日本史B
問6 下線部②に関連して,次の史料2は江戸幕府のキリシタン禁制のなかで起
こった出来事に関するものである。 史料2の出来事に対する筆者の評価をa・
b,その根拠となる背景をc・dから選ぶ場合、その組合せとして最も適当な
ものを、後の①~④のうちから一つ選べ。
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史料2
長崎の奉行は叛乱の原因を調査し,それが有馬の地の領主である奉行長門
守(注1)の苛酷をきわめた虐政によるものであることを見出した。(中略)長門
殿(注2)の奉行や役人たちが,このような傲慢, 暴虐によって農民に圧制を加
えたことが原因となって, その領主に対する蜂起,叛乱となったのであって,
キリスト教徒によるものではない。ところが,殿の重臣たちは,これをキリス
ト教徒が蜂起したものと言明して, その虐政をい隠し、日本国中の領主たち
と皇帝 (注3) に対して面目を失わないように図ったのであった。(後略)
(ドアルテ=コレアの島原一揆報告書)
(注1) 長門守 : 松倉重政の子勝家。
(注2) 長門殿 : 長門守のこと。
(注3) 皇帝:将軍のこと。
評価
a 「叛乱」は,農民らによる蜂起であるとみなしている。
「叛乱」は,キリスト教徒らによる蜂起であるとみなしている。
根拠となる背景
当時は、 領主らが領民に苛酷な年貢を課すなど圧制を加えていた。
前d 直前には、キリスト教徒が長崎で処刑された26聖人殉教が起こっていた。
サンニフェリペ号事件
② a d
① ac
③bc
4 b.d