-
(吹き出し)に省略されている言葉を入れよ
9
()| (1) ウ
形
図あたらしく家を造りて
十訓抄《説話〉
助動詞O
「る」「らる」
く値一
十急
あたらしく家を造りて
☆小野宮右大臣藤 原 実資は、賢人と呼ばれることを願い、清廉潔白な振る舞いをしていたが、世間では認めら
れていなかった。次はそれに続く部分で、実資が新しく造った家に引っ越した夜のできごとから始まる。
実資]あたらしくa
を造りて、移徒せられける夜、火
の燃え上がるを消さず。いささか
物を6SSづることなし
DSS6 すけ
あたらしく家を造りて、移徒せられける夜、火鉢なる火の、御簾のへりに走りかかりけるが、やがて
火鉢にある火で
|ある人一のちにそのゆゑを尋ぬ
実 。
…回10を惜し2RA」
も消えざりけるを、しばし見給ひけるほどに、やうやうくゆりつきて、次第に燃え上がるを、人あさみ
が)
は)くすぶり燃え移って
て寄りけるを,制して、消さざりけり。火、大きになりける時、笛ばかりを取りて、「車寄せよ」とて、
かやうの振舞、たえざりければ
|といはれて
いで給ひにけり。いささか物をも取りいづることなし。
やみにけり
これより、おのづから賢者の名あらはれて、帝よりはじめ奉りて、ことのほかに感じて、もてなされ
帝をはじめとし申し上げて一
古典常識: 貴族の邸宅
けり。かかるにつけては、げにも家一つ焼けむこと、かの殿の身には数にもあらざりけむかし。
は)
ものの数でもなかっただろうよ
平安時代の貫族の邸宅は、寝殿
造と呼ばれる様式で造られた。寝
殿造はいくつかの建物と庭、池か
ら成り立つ。敷地の中央に南向き
S製盤(韓)を建て、 その周囲
に「対」と呼ばれる副屋を建てた。
ある人、のちにそのゆ系を尋ね奉りければ、「わづかなる走り火の、思はざるに燃え上がる、ただごと
にあらず。天の授くる災なり。人力にてこれをきほはば、これより大きなる身の大事いで来べし。なに
人の力でこれに対抗しようとするならば
によりてか、あながちに家一つを惜しむにたらむ」とぞいはれける。
間 身分の高い貴族の邸宅にない
そののち、ことにふれて、かやうの振舞、たえざりければ、つひに賢人といはれてやみにけり。のち }
ものを選び、記号で答えよ。〈1点》
た 6
イ 渡殿
0ニ
よこしま
ざまには鬼神の所変なども見あらはされけるとかや。「正直を好みて廻ならざれば、精誠、神明に通ず」
誠意は、神に通じる
H 国
や ニ
と、曹大家が東征の賦に書ける、今思ひ合せられていみじ。
*移徒…引っ越すこと。
*曹大家が東征の賦…後漢の女性歴史家である班 昭の書いた賦。は、韻文の一種。
古今異義語
福になったから。
ウ 実資にとっては、新築の家を火事で失うことが惜
しくないほどに、賢人として名を知られることを強
く望んでいたから。
工 英大な財産を持つ実資にとっては、家が一つ焼け
落ちる程度のことは、何も気にするようなことでは
なかったから。
単語
問次の単語の本文での意味を選び、
記号で答えよ。
e やがて(1)
ア そのうち イ すぐに
ウ やはり」
●間一父法 -二重傍線部 a~ cの助動詞の文法的意味とし」
て適当なものをそれぞれ選び、記号で答えよ。ただし、
同じ記号を何度用いてもよい。
(如一)
く如u)
ウ 可能
工 尊敬
エどうしても
aやうやう (2)
ア 次第に
イ そのまま
エ なんとか
問ニ内容 傍線部○とあるが、なぜ「人」はこのように
したのか。最も適当なものを選び、記号で答えよ。
ア 実資の不安を和らげようとしたから
ィ 実資の新築の家を守ろうとしたから
ゥ 火事の様子を見物しようとしたから
エ皆で一緒に逃げようとしたから
問三内容 傍線部のとあるが、どのようなことについて
このように「感じ」たのか。次の空欄を三十字以内で
埋めて答えよ。
実資が[
間五側代語訳 傍線部○を現代語訳せよ。
(ヘ)
文法)
間 次の傍線部の助動詞について、
文法的意味を後から選び、記号で
答えよ。また、助動詞の活用形を
答えよ。
3 かたきにせめられて、わびにて
問六主第 実資が世間から評価されたのはどのような点
か。最も適当なものを選び、記号で答えよ。
くR地如一)
くo)
)リA°
(の)
ア 現世の利益を捨てることで、さらなる災いが我が身
にふりかかることを避け、来世の幸福を得た点。
ィ 目の前の災いを天災であると許容することで、さ
らに大きな災いが起こるのを防ごうとした点。
ウ災いの次に必ず幸福がやってくることを信じ、災
いを甘んじて受け止めるように振る舞った点。
エ災いは鬼神のせいであると人々に伝え、人々の幸福
を守るために鬼神を駆逐することに尽力した点。
a(中納言は)袖を引き放ちて逃げ
られにけり
自かくてもあられけるよと、あは
このようにも(買素な家でも)
れに見るほどに、
い なほこそ国の方は見やらるれ。
問四内容 傍線部○のようにいうのはなぜか。最も適当」
なものを選び、記号で答えよ。
ア 実資は、新築の家が焼けるのを傍観することで、
変わり者だという噂が広まり、世間に名を知られる
ことに満足したから。
ィ 家を失った実資は、帝の耳にそのことが伝わるこ」
とで、多大な援助を受けることになり、以前より裕
(へ)
ア 受身
イ 自発
H 数
形回
に