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153 沙石集
沙。
石
集と
無し
20
次を現代語訴し一
いとしもなき言葉なり。(1五),
おほかた歌のありさま知りたま
(1回1-3)
現代語訳
(読解】1 兼久の歌に対する通俊の評価と、それに対する
兼久の反論の要点を、それぞれ整理してみよう。
外 SH引き
【発展】2 通俊が「さりけり、さりけり。ものないひそ。」
(1五一,13)と言ったのはなぜか、話し合ってみよ
子治拾遺物語 10ページ参照。
ヤ
で う
勘解由小路の地蔵
勘解由小路 "
の一つ。
参考 巻頭1
2利生あらたなる
益が著しい。
なん
近きころ勘解由小路に、利 生あらたなる地蔵おはしましけり。京中の男
女市を成す。そ長に者き女房の、見目かたちなびやかなるが、常にまう
3 なびやかなる
4 通夜 寺社に参
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でて通夜しけり。また、若き法師の、常に参篭しけるが、この女房に心を
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5 参龍
一定の期
かけて、いかにしてか近づかむずると思ひけるあまりに、同じくは本尊の
すること。
6本尊の示現の由
が不思議な力を
菩薩のお告げと
7 下向 神仏に徐
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示現の由にて、近づかむと思ひ巡らすに、この女房、宵のほど勤めし疲れ
7げ かう
て、うち休みける耳に、「下向のとき、初めて逢ひたらむ人を頼め。」と言」
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ひて、立ち退きて見れば、ほのぼの明くるほどに起き上がり、女の 童 起こ
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わらは
ること。
の
して、急ぎ下向しけり。僧は、しおほせつと思ひて、出で合ひて行き逢は
「言ひて、」の主
むとするほどに、履物を置き失ひて、尋ぬれども見えず。遅かりぬべけれ
8女の童 女房の
9 しおほせつ 而
9 烏丸を下りにぞ
平安京を南北に
小路。「下る」は
丸小路を南に行
二 暁月夜 明け方
かたかた
ば、履物うち片方履きて、さきざき下向する方を見おきて、勘解由小路を
東へ行かむずらむと、走り出でて見るになし。
この女房しかるべきことにや、烏丸を下りにぞ行きける。 暁 月夜に見
れば、入道の、馬に乗りて、供の者四、五人ばかり具して行き逢ひたるに、
立ち止まりてものいはむとする気色を見て、入道馬より降り、「仰せらるべ
12入道仏門に入
きことの候ふにや。」と言へば、左右なくうち出でず。やや久しくありて、
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13 左右なくうち出
出さない。
女の童を以て言はせけるは、「申すにつけてはばかりおぼえはベれども、
*勤め
気色 左亡