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問五傍線部2「アフリカ美術の取り扱い方」 とあるが、筆者によれば 「ジェームズ・クリフォー
ド」は「アフリカ美術」の近代における動向をどのように捉えているか。それを表す三十五
字以上四十字以内の箇所を抜き出し、冒頭と末尾の三字をそれぞれ記せ。
問六本文の内容に合致するものを、次の中から二つ選べ。
一九八四年にサイードが企画した展覧会に対し、クリフォードはそこに見出される日本
人像が、西洋の歪んだ自己認識から生み出されたものであることを指摘した。
ロクリフォードは、西洋がアフリカ文化を自分勝手な仕方で捉えているばかりか、そうし
た西洋中心主義的な自らのありように無自覚でもあることを厳しく批判した。
ハクリフォードによれば、ピカソなどの「モダンアート」とアフリカの「部族美術」に親
縁性があるのは、アフリカ文化が先進国である西洋の文化を模倣してきたからである。
ニ「オリエンタリズム」 をめぐるサイードの議論によれば、西洋は非西洋を遅れたものと見
なしつつも、つねに「エキゾティック」なものとして神秘化し、崇敬の対象としてきた。
ホ 西洋は自文化を進歩し続ける歴史的なものと捉えつつ、アフリカ文化を静止した非歴史
的なものとして保護するという形で抑圧している、とクリフォードは主張した。
語句の意味
エキゾティック(ℓ7) 異国情