今にも人々にお告にを隠し
衣の袖を涙でぬらしているように見える。
エ葛の花は馬が踏んだらしい。 馬に乗って旅する人は、うらやま
しいかぎりであるなあ。
オ 葛の花が踏まれ、まだその色も新しい。近くに住む人
がこうして秋の風情を楽しんでいるのだ。
むらやま
6 山の松の木むらに、日はあたりひそけきかもよ。 旅びとの墓」
の歌について、次の問いに答えよ。
1 何句切れの歌か。 学習の手引き②
句切れ
② この「旅びと」は、どのような状況に置かれた人であったと思わ
れるか。「墓」に入るまでの経緯を踏まえ、三〇字以内で答えよ。
H
山道で
場に葬られた人
7 「野に捨てた黒い手袋も起きあがり指指に黄な花咲かせだす」 の歌に、
ついて、「手袋も起きあがり」とは、どのような様子を詠んだものか。
四五字以内で答えよ。
牡丹花は―短歌抄
⑧ 「白きうさぎ雪の山より出でて来て殺されたれば眼を開き居り」の歌
について、作者は、この「うさぎ」からどのようなことを感じてい
るか。次の中から適当なものを一つ選べ。
アわざわざ猟師の前に出てきて撃たれるとは、なんと愚かなうさ
ぎであろうかということ。
イ死んでも眼を見開いているとは、本当に突然に奪われた命であ
ったのだなあということ。
ウ 白い雪の上に眼を見開いて倒れているとは、なんと美しい死に
方であろうかということ。
このうさぎが平和な暮らしを突然奪われたように、自分もいつ
かは殺されるのだということ。
オなんの罪もないうさぎを撃ち殺し、しかも放置するとは、なん
と残虐な猟師であろうかということ。
がか
「日本脱出したし 皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係りも」の歌に
ついて、次の問いに答えよ。
1 この句に見られる表現技法として、適当なものには○を、そうで
ないものには×をつけよ。
ア 体言止め イ 倒置法 ウ句またがり
HH SEK
オ序詞
カ直喩
ア
イ
ウ
オ
② 「脱出したし」とあるが、それはなぜか。
「皇帝ペンギン」と
② 「飼育係り」の心情を考え、それぞれ四〇字以内で答えよ。なお、
②については、戦後の日本の社会状況を踏まえて考えよ。
5
3
H
力