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章末総合問題
知 149. 植生の遷移に関する次の文章を読み、 以下の問いに答えよ。
リード C+
解説動画
火山噴火に伴う溶岩流などによって裸地が生じると, 最初に(ア)やコケ植物, 草本植物な
どが侵入する。 このように,遷移の初期にきびしい環境に最初に侵入する植物を植物と
いう。 その後, 木本植物が侵入し、 草原から森林へと移り変わる。 森林の初期段階は、(ウ)
を主体とする森林であり、このように遷移の初期に見られる森林を(ウ)林という。(ウ)
林はしだいに(エ)林へと遷移する。α(エ)が優占する森林は、大きな環境変化がないか
ぎり長年にわたって安定する。 このような状態を極相とよぶ。 極相がどのような植生になるかは、
その地域の気温と降水量によって決まり、 夏緑樹林や照葉樹林などのように分類されている。
(1) 文章中の (ア)~(エ)に入る適語を答えよ。
(ア)[地衣類 ](1)先駆
(2) 日本の次の地域の極相林を形成する代表的な樹種をそれぞれ2つずつ答えよ。
(a) 東北地方 (b) 中国四国地方
(a)[ スナ
ミズナラ
(b)[スタジ
アラカシ
(3) 下線部 ②にあるように,大きな環境変化がないかぎり、下線部①の過程が逆行することはない。
その理由として最も適当なものを. 次の (a)~(C)の中から1つ選べ。
(a) 陽樹の芽ばえも陰樹の芽ばえも生育できるが, 陰樹の芽ばえのほうが速く生育するため。
(b) 林床が暗くなるので, 陽樹の芽ばえは生育できないが, 昆虫などの食害に強い陰樹の芽ば
えは生育できるため。
(c) 林床が暗くなるので,陽樹の芽ばえは生育できないが,耐陰性の高い陰樹の芽ばえは生育
できるため。
(4) 下線部②の森林を形成する植物がつくる種子の形態は,一般的にどのような散布型の種子か。
次の(a)~(c) の中から1つ選べ。
(a) 動物散布型種子
(b) 重力散布型種子
(c) 風散布型種子
月
平均気温(℃)
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月
1
2
5
10
15
19
26
24
20
15
11
(1) 文章中の空欄に当てはまる語句を答えよ。
0A-12
この地点の暖かさの指数と, 成立すると考えられるバイオームをそれぞれ答えよ。
(B)直
暖かさの指数 [ 100
バイオーム [照葉樹林 ]
]
(3)この地点に成立するバイオームを特徴づける植物の生活形 (環境に応じた形態) を 次の()
(エ)から1つ選べ。
(ア) 常緑針葉樹 (イ) 落葉針葉樹 (ウ)常緑広葉樹
(エ) 落葉広葉樹
(4)この地域の標高700mの地点で成立すると考えられるバイオームを答えよ。 ただし、気温は
文章中の下線部のように変化するものとする。
154. DNA
[夏樹林]
[17 金沢工大改
4
100
151. 生態系に関する次の文章を読み、 以下の問いに答えよ。
生物の生存に人の活動が影響を与えてしまうことがあり、乱獲や環境破壊などが問題となって
いる。図は、東南アジアの森林などの状態と、そこに生息する哺乳類の種類数を棒グラフで示し
ている。 原生林とは人の手が加わっていない自然の林択伐林とは人が成長した樹木を選んで切
り。後継樹を植えるなど維持管理した林, 40-
その他は森林が破壊された後の再生途中
の状態で、 初期状態から順に、 草地, 低
木群落, 初期二次林, 二次林となる。ま
た。図中のは、それぞれに生息する哺
乳類の種数に占める外来生物の割合(%)
である。
30
20
80
j60
外来生物の数を占める
150. バイオームに関する次の文章を読み、 以下の問いに答えよ。
10-
[07 愛媛大改]
(1) 下線部について、 東北地方の平地で
原生林が成立する場合、 そのバイオー
ムは何になると考えられるか。
-20
20
原生林 択伐林 二次林 初期二次林 低木群落 草地
【夏緑樹林]
日本列島はほぼ温帯に属する。 各地で十分な降水量があるが, 南北に長いことから地域による
年平均気温の違いがあり,それに応じたバイオームの違いが見られる。 このような, 緯度に応じ
たバイオームの分布を ( A ) 分布という。
また, 標高が100m上昇するごとに 0.5℃気温が低下するため, 同じ地域でも気温の違いに応
じたバイオームの違いが見られる。 このような, 標高に応じたバイオームの分布を (
という。
分布
バイオームの分布は,各地域における暖かさの指数を指標にして説明することもできる。 暖か
さの指数とは、1年のうち月平均気温が5℃をこえる月について、 各月の平均気温から5℃を引
いた値を求め, それらを合計した値である。 暖かさの指数が15~45では針葉樹林, 4585で
は夏緑樹林, 85~180では照葉樹林、 それ以上では亜熱帯多雨林が分布する。 ここで, 日本国
内のある地域の、標高100mの地点での月平均気温を調べると, 表のようになった。
(2) 図に示されたデータから判断できることとして、最も適当なものを次の①~④から1つ選べ。
①31
① 原生林では哺乳類の種類も多く、 在来種と外来種がバランスよく共存している。
② 少しでも人の手が加わった森林では、 哺乳類の種類が減少し, 外来種が生息するようにな
る。
で
③ 森林が破壊されると、 在来種より外来種が先に、 その場所に生息し始める。
④ 森林が破壊された後の草地, 低木群落、 初期二次林では, 在来種の生息種数よりも外来種
の生息種数のほうが多い。
(20 TOK!