基本問題
163. 酸・塩基の定義 次の文中の
( )にあてはまる語句を記せ。
水に溶かしたときに(ア)イオンを
生じる物質を酸という。 これに対して,
水に溶かしたときに(イ)イオンを生
じる物質を塩基という。 塩基のうち、水
に溶けやすいものは(ウ)とよばれる。
このような酸塩基の定義を「(エ)
の定義」という。 塩基は, 酸の性質を打ち消す作用を示す。
一方, 相手に H+ を与える物質を(オ)と考えるのが 「(カ)の定義」である。
(1) NH3+H2O
(2) HSO-+H2O SO²+H3O+
(3) HCO3+H2O H2CO3+OH-
165.酸 塩基の分類 次の物質につ
いて 価数および酸 塩基の強弱を例に
ならってそれぞれ示せ。
(1)
(ア)
(イ)
(ウ)
HNO3
シュウ酸 (COOH)2
水酸化カリウム KOH
アンモニア NHs
164. ブレンステッド・ローリーの定義 アレニウスの定義では,
水は酸にも塩基にも分類されないが, ブレンステッドとローリーが提
唱した定義によれば,水も反応によって, 酸や塩基として働く。 次の各
反応において, 下線部の水は、プレンステッド・ローリーの定義におけ
る酸・塩基のどちらとして働いているか。
NH++OH-
(エ)
リン酸H3PO4
(オ) 硫化水素 H2S
163
(4) アンモニア NH3
(5) 硫酸H2SO4
オ
165
ア
ウ
例 1
イ
I
166. 電離の式次の酸塩基の電離 166
を反応式で示せ。 ただし, (5) の硫酸の
電離は、 二段階に分けて示せ。
(1) 硝酸HNO3
(2) 酢酸CH3COOH
(3) 水酸化カルシウムCa(OH)2
1
2
3
4
5
価数
カ
強弱
強酸
イ
7
I
164
1
2
3
ウ
オ
価数
Basic
強弱
167. 酸・塩基の電離とその強さ 図のよ
うに, ピーカーに (ア)~ (オ)の0.10mol/L 水
溶液をそれぞれ入れ、電極を浸して電源につな
ぎ 電球の明るさを比べることによって, 水溶
液中のイオンの量を調べた。 電球の明るさが比
較的暗いものを2つ選び,記号で答えよ。
(ア) HCI
(ウ) CH3COOH
(オ) NH3
(イ) H2SO4
(エ) NaOH
171
ローロン
電源
168. 電離度 次の各問に答えよ。
(1) 0.10mol/Lの酢酸水溶液100mL中に含まれる水素イオンの物
質量を求めよ。 ただし, 酢酸の電離度を0.016とする。
(2) 0.010mol/Lの酢酸水溶液の水素イオン濃度が2.0×10mol/L
であった。 このときの酢酸の電離度を求めよ。
169. 水素イオン濃度 次の各水溶液の水素イオン濃度を求めよ。
ただし,強酸は完全に電離するものとする。
(1) 0.30mol/L 硝酸HNO3 水溶液
(2) 0.10mol/L酢酸CH3COOH 水溶液 (酢酸の電離度を0.010とする)
(3) 5.0×10-1mol/L 硫酸H2SO4水溶液
(4) 0.020 mol の塩化水素 HCI を水に溶かして200mLにした水溶液
(5) 0.20mol/L塩酸10mLを水でうすめて 100mLにした水溶液
170. 水酸化物イオン濃度 次の各水溶液の水酸化物イオン濃度
を求めよ。 ただし, 強塩基は完全に電離するものとする。
(1) 0.20mol/L水酸化カリウム KOH 水溶液
(2) 0.30mol/L アンモニア NH3 水 (アンモニアの電離度を0.010と
する)
(3) 0.050mol/L水酸化バリウム Ba(OH)2 水溶液
(4) 4.0gの水酸化ナトリウム NaOHを, 水に溶かして200mLにし
た水溶液
(5) 標準状態で 2.24Lのアンモニアを水に溶かして 1.0Lにした水
溶液 (アンモニアの電離度を0.010 とする)
169
168
1
2
3
4
5
1
170
2
2
3
4
5
167
(原子量) H1.0 0~1
14. 酸と塩基
71
物質の変化