問題 ⑩6 免疫2 (免疫と疾患)
次の文章を読み、 下の問いに答えよ。 (配点 15 )
オリジナル問題
獲得免疫 (適応免疫) のしくみの一つである細胞性免疫には,細胞内に侵入した細菌やウイルス
に感染した自己細胞を排除したり、移植された組織やがん細胞に特異的にはたらいて排除したりす
る作用がある。 細胞性免疫では, アヘルパーT細胞とキラーT細胞がはたらく。 キラーT細胞は
感染細胞を見つけて攻撃し, ヘルパーT細胞は,マクロファージによる病原体の取り込みと殺菌
能力を高め, キラーT細胞の活性化を促すこともある。 抗原刺激が消失すると, ヘルパーT細胞
やキラーT細胞の一部が記憶細胞として残る。 記憶細胞は同じ抗原が再び体内に侵入すると、 た
だちに活性化してはたらくことができ,このようなしくみを免疫記憶という。
二つの系統 (C系統, D系統) のネズミを用意し, C 系統の個体にD系統の個体の皮膚片を移植
したところ、皮膚片は10日後に脱落した。 これらの系統のネズミを用いて,次の実験1 実験2
を行った。
.
実験1 C系統の個体 C1 に D 系統の個体の皮膚片を移植し、移植片が脱落したのち, 再び個体
C1 に新たに採取したD系統の個体の皮膚片を移植した。
実験2 C系統の個体C2 に D系統の個体の皮膚片を移植し、移植片が脱落したのち, 個体 C2 に、
C系統ともD系統とも異なる系統であるE系統の個体の皮膚片を移植した。
かつく