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第1編
編末演習
アキラとカオルは, 次の図1のように, オオカナダモの葉を光
20. 光学顕微鏡を用いた観察 8分
葉の長軸方向
葉の長軸方向
学顕微鏡で観察し, それぞれスケッチをしたところ, 図2のようになった。
•<=3
720-2
H
Lo
50μm
カオルのスケッチ
50μm
図 2
アキラのスケッチ
図 1
アキラ・スケッチ( を見ると、オオカナダモの葉緑体の大きさは、前に授業を見たインクラゲに
2)
アバクテリアの一種)の細胞と同じくらいだ。実際に観察すると、授業で習った。共生態に
アキラ:本当だ。 同じ大きさの葉を, 葉の表側を上にして、 同じような場所を同じ倍率で観察してい
カオル:君の見ている細胞は、私が見ているのよりも少し小さいようだなあ。私のも見てごらんよ。
のに、細胞の大きさはだいぶ違うみたいだなあ。
カオル:調節ねじ (微動ねじ) をまわして, 対物レンズとプレパラートの間の距離を広げていくと、最
は小さい細胞が見えて, その次は大きい細胞が見えるよ。 その後は何も見えないね。
アキラ:そうだね。それに調節ねじを同じ速さでまわしていると,大きい細胞が見えている時間のほ
が長いね。
カオル:そうか,(b)観察した部分のオオカナダモの葉は2層の細胞でできているんだ。ツバキやアサ
オの葉とはだいぶ違うな。
アキラ:アサガオといえば、小学生のとき, 葉をエタノールで脱色してヨウ素液で染める実験をした
カオル:日光に当てた葉でデンプンがつくられることを確かめた実験のことだね。
アキラ:(c)デンプンがつくられるには,光以外の条件も必要なのかな。
カオル:オオカナダモで実験してみようよ。
問1 下線部(a)について, 植物の葉緑体に関する次の記述①~④のうち、共生説の根拠となる記
して最も適当なものを二つ選べ。
① 独自のDNA が存在する。
③ 細胞内で移動する。
② ミトコンドリアに比べてかなり大きい。
④ 細胞の分裂とは独立した分裂によって増殖する。
問2 下線部 (b)について, 二人の会話と図2をもとに,葉の横断面 (次の図3中のP-Q で切断し
きの断面)の一部を模式的に示した図として最も適当なものを、次の①~ ⑥ のうちから一つ選
ただし,いずれの図も,上側を葉の表側とし,○はその位置の細胞の形と大きさとを示している
②
①
P
☐☐☐☐
③
Q
図 3
8.86
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JE