第 40問 混合塩基の定量 I (Na2CO3の二段階滴定)
放置してあった水酸化ナトリウム (試料A) の純度を求める実験を行った。試料 A は、
空気中の水分や (1) 水酸化ナトリウムの一部が空気中の二酸化炭素と反応して生じた炭酸ナ
トリウムを含んでいるものとする。
試料A 6.00gをビーカーに取り, 蒸留水を加えて溶かした後, メスフラスコを用いて
溶液の体積を250mLにした。
ホールピペットを用いてこの溶液10.0mLをビーカーに取り、フェノールフタレイン
溶液を加え,(2)ビュレットを用いて 0.200mol/Lの塩酸水溶液を滴下したところ, 溶液の
色が赤色から無色になるまでに 26.00mL が必要であった。 無色になった後,メチルオレ
ンジ溶液を加え,続けて塩酸水溶液を滴下したところ,溶液の色が黄色から赤色になるま
でに 2.00mLが必要であった。
* 問1 下線部(1) について, 水酸化ナトリウムと二酸化炭素との反応を化学反応式で書け。
問2 下線部 (2) の反応について 溶液中で起こる反応の化学反応式をすべて書け。
問3 試料 A 6.00g中に含まれる炭酸ナトリウムの質量を求めよ。 ただし、炭酸ナトリ
ウムの式量を106 とし, 答えは有効数字3桁で求めよ。
問4 試料Aに含まれる水酸化ナトリウムの割合 (純度)を質量パーセント (%) で求めよ。
ただし、水酸化ナトリウムの式量を40.0 とし, 答えは有効数字3桁で求めよ。
- (大阪教育大 〈改〉)